「うちの犬ね、おやつは食べるけどご飯食べないのよ…。」
あなたの愛犬もまさにこんな状態ではありませんか?
実はこれ、早めに対策をとって改善していかないといけません。なぜなら、あとで後悔するのは誰でもない飼い主さんであり、苦しい思いをするかもしれないのは愛犬だからです。
おやつしか食べない犬にご飯を食べてもらうにはどうすればいいのか?今日からできる簡単で効果的な5つの方法を紹介していきたいと思います!
目次
おやつしか食べない犬にご飯を食べてもらう効果的な5つの方法!
それでは早速、おやつしか食べない犬にご飯を食べてもら効果的な5つの方法を紹介していきます。
ご飯もおやつも食べないという場合は原因が異なるため、まずは愛犬がご飯を食べない原因はわがまま?病気…?10の理由と対処法!の記事をご覧いただき、その上で愛犬に合った適切な対応をとるようにしましょう。
ご飯を出して食べなかったら下げる
おやつだけで犬の体を健康的に維持することはできません。いくら無添加の質の良い干し芋やジャーキーだとしても、それだけでは完全に栄養が偏ってしまいます。
犬が健康に生きていくためには栄養のあるご飯をちゃんと食べてもらう必要があるため、まずは「総合栄養食」と書かれているドッグフード、あるいは栄養バランスのとれた手作り食を用意しましょう。
そして、ご飯を清潔な器に盛りつけて以下の方法をとります。
- ご飯を20~30分ほど出しておき、それでも食べなかったら下げて処分をする(ここで可哀想だからといっておやつなどを与えてはいけない)。
- ちゃんとご飯を食べるまで、食事のたびに1番を繰り返す。
何か特別な疾患を抱えていない限り、犬は新鮮な水さえちゃんと飲める状態にあれば1~2日何も食べなくても問題ありません。
ご飯を食べないからと処分するのは心苦しいかもしれませんが、それを出しっぱなしにしたり保管することは衛生上良くありませんので必ず捨てるようにして下さい。
犬は、お腹が空けば高い確率でご飯を食べてくれます。「もう待っていてもおやつは貰えない」と犬が学習できるようになれば、空腹に負けてご飯を食べてくれるようになるでしょう。
食べないからとおやつを与える行為を繰り返していると、いつまでたっても改善されないだけではなく、犬の健康のためにもなりません。
「何も与えないのは可哀想…」ではなく、きちんとしたご飯を食べるようしつけられていない犬が可哀想であることを知っておくことが大事です。
おやつをねだられても無視する
恐らくおやつばかりを食べる習慣のある犬は、おやつが貰えないと分かると飼い主さんにあれこれいろんな方法で要求してくるでしょう。
本当に「おやつ」として決めた量を決めた時間に与える分には問題ありませんが、出されたご飯そっちのけでおやつをおねだりしてきたら無視するようにして下さい。
最初のうちはなかなか慣れないのでストレスを感じるかもしれません。でも何日も続けてやっていくことで、次第に犬が「おやつは貰えない」と学習して要求しなくなります。
食いつきのいい餌に変えてみる
ドライフードの場合、ウェットフードや手作り食よりも嗜好性がやや落ちるので食いつかない犬も多いかと思います。
そんな時は総合栄養食のウェットフードなどを活用するのもひとつの方法ですが、ドライフードよりも価格が高くて継続しづらい、開封後は日持ちしないというデメリットが発生します。
経済的にドライフードなら無理なく続けらるという家庭も多いと思いますから、そのような場合は新鮮な生肉や生魚をたっぷり使ったドライフードを利用してみるといいでしょう。
本当に新鮮な食材を使って低温でじっくり調理されたドライフードなら、素材の旨味もしっかり生かされていて香りも豊かです。目の前に出されて喜ぶ犬も多いことでしょう。
程よく何かをトッピングしてみる
ドライフードに、犬が食べても大丈夫な食品を適量トッピングしてみるのも効果的な方法です。
たとえば、
- 無糖のプレーンヨーグルト(ティースプーン1/2~1杯くらい)
- 茹でた鶏ささみ・鶏むね肉
- 蒸し野菜(かぼちゃ・さつまいも・にんじんなど)
- 生馬肉
- ウェットフード
などがありますね。
何かをトッピングする時は、トッピングする食品のカロリーを考えてドライフードを少し減らしてあげましょう。そのままの量を与えると肥満の原因となります。
また、トッピングだけ食べてドライフードを残してしまうという場合は、すべての材料をまんべんなく混ぜ、ドライヤーで軽く温めて香りを引き立たせることで解決することもあります。
おやつをドッグフードに変えてみる
いつも与えているおやつをドライフードに切り替える方法です。ドライフードを数粒、おやつとして与えるのです。
もしかしたらこの方法がもっとも愛犬にとってストレスなく、かつ楽しくご飯を食べるキッカケとなるかもしれません。
ちなみに、おやつとして使うドライフードは愛犬の体質に合うものであれば何でも大丈夫です。ただし、あまりにも体に悪い原料が含まれたフードは避けるようにしましょう。
私が個人的におすすめしたいのは、アカナ、オリジン、UMAKAですね。アカナとオリジンは粒も大きめで平たく、ジャーキーのような香りが特徴なのでおやつとしても最適です。
ドライフードはおやつよりも栄養を豊富に含んでいますから、もしおやつ代わりとして与える時はご飯の量もその分減らすようにしましょう。
おやつには、犬が健康に生きていくための栄養素が十分に含まれていません。
私たちが毎日毎食お菓子を食べていたらどうでしょう?間違いなく栄養不足になるだけでなく、肥満・肝臓障害・糖尿病・その他生活習慣を引き起こしてしまいますよね。
それは犬も同じです。おやつがメイン食になってしまっている犬ほど偏食癖がつきやすく、最終的にあらゆる疾患を抱えやすくなります。
疾患によって必要な栄養素の量が変わってきますから、おやつしか食べない癖がついていると指定された療法食を与えるのが困難になるということはまず理解しておきましょう。
「食べないよりはマシ」という浅はかな考えが、結果的に愛犬を苦しめます。
愛犬の食事をきちんと管理することは飼い主さんの責任です。きちんと栄養のあるご飯を食べるようしつけ、そして元気に健やかに長生きしてもらいましょう。