ネットワーク解析の有効範囲—ArcGIS Online ヘルプ | ドキュメント

ネットワーク解析の有効範囲

ArcGIS Routing サービスでは、市街地での最適ルートの検索、一番近い緊急車両または施設の検出、ある位置の周囲に存在する到達圏の特定、配送車両の走行順序の指定など、交通ネットワークに対するさまざまなタイプの空間解析を実行できます。 このサービスには、ArcGIS ProMap Viewer をはじめ、ArcGIS REST API などの ArcGIS API を使用して開発されたクライアントといったさまざまなアプリケーションからアクセスできます。 以下のマップは、このサービスが提供されている世界の地域を示しています。

View in Map Viewer

ArcGIS Routing サービスは、半透明の塗りつぶし色で表されている国に対して道路データを使用しています。 色の違いは、履歴交通量のみ、または履歴、ライブ、予測交通量のどちらのデータが含まれているかなど、利用できるデータの品質を示しています。 道路データは、次の 6 つのカテゴリで構成されています。

  • 予測交通量 - 履歴、ライブ、予測の交通情報を含む包括的な道路データを利用できます。 予測交通量データを含むエリアで交通量の表示や解析を実行する場合、交通状況の変化を考慮することができます。 現在および過去の観測データが、現時点および直前の移動速度を決定するために使用されます。 近い将来の移動速度は、現在の観測データを、予定されている既知のイベントと組み合わせて推定されます。 遠い将来および遠い過去の移動速度は、過去の交通量の傾向のみから導出されます。

    注意:
    Esri によって過去 4 時間のライブ交通状況データが保存され、未来へ 1 時間延長した予測データが参照されます。

  • ライブ交通量 - 履歴およびライブ交通量情報を含む包括的な道路データを利用できます。 ライブ交通量データを含むエリアで交通量の表示や解析を実行する場合、交通状況の変化を考慮することができます。 現在および過去の観測データが、現時点および直前の移動速度を決定するために使用されます。 将来および遠い過去の移動速度は、過去の交通量の傾向のみから導出されます。
  • 履歴交通量 - 履歴交通量の情報が含まれた包括的な道路データを利用できます。 (履歴交通量には、標準的な一週間の運転時間および速度が 5 分間隔で含まれています。) 履歴交通量が利用できる場合、変動する交通状況で交通量の表示や解析を実行できますが、移動速度は過去の交通量の傾向のみから導出されます。

    注意:
    履歴交通量は、過去 1 年間に観察された速度の平均に基づいています。

  • 固定速度 - 自動車の履歴平均速度から取得された静的な移動時間を含む包括的な道路データを利用できます。 解析結果は、日時を変更しても変わりません。
  • 制限付き範囲 - 主要道路はデータに含まれていますが、一般道路や生活道路は利用できません。 移動時間は静的で、速度制限に基づきます。
  • 最小範囲 - 一部の主要幹線道路だけがデータに含まれており、一般道路や生活道路は利用できません。 道路が正確かどうかの地上検証が行われておらず、交差点の接続が正確でない可能性があります。 重要な操作を目的としてこれらの国でルート検索を行うことは推奨されません。

国をクリックするか、マップ凡例を見ると、分析範囲で使用できるデータの品質がわかります。