Intel Mac に複数のパーティションを作成し、複数のバージョンのOSを入れる方法を説明する。M1 Mac ではできないみたい。パーティションの操作を失敗すると、起動できなくなったり、Macを完全に初期化しないといけなくなったりするので注意。
Intel Mac
- ディスクユーテリティを使って、パーテイションをわけておけば、複数のOSをインストールできる。
パーティションの作り方
- 複数のOSを入れた場合、一番新しいOSでパーティション作成しないと、起動できなくなる可能性があるので注意。
- アプリケーション>ユーティリティ>ディスクユーティリティ
- 左側にディスクやドライブが階層的に表示される。
- パーティションを作りたいディスクのルートを選び、上の「パーティション」を実行
- 下の「+」でパーティションが追加できる(まだ処理していない)
- 区別しやすい半角英数の名前をつけておく。Xcode を入れるならサイズは150GB必要。
- フォーマットは「OSX拡張(ジャーナリング)」だとあとからサイズ変更できる。「exFAT」にするとWindowsから読み書きできるがパーティションの位置が固定になる。「MSDOS(FAT)」は4GBより大きいファイルが作れないのですすめない。
- 「適用」ボタンでパーティション作成が実行される。再起動してパーティションができたかどうか確認。
インストール用USBメモリを作る
- こちらのやり方で、インストールUSBを作成。何回も失敗したが、El Capitan のインストールUSBは作成できた。El Capitan OS上では他のOSのインストールUSBも作れた。
- インストールUSBをさしこみ、Optionキーを押しながら再起動すると、ISBメモリから起動できる。
- OS をインストールした後は、アップルメニュー>システム環境設定>起動ディスクで起動するOSを切り替えられる。
- Big Sur 以降をいれると、パーティションが APSF になる。APSFは、El Capitan、High Sierra から起動ディスク変更ができない。Optionキーを押しながら再起動すると切り替えできる。
- El Capitanから Catalinaには VerUpできない。いったん Mojaveにする必要あり。
この方法で、Intel Mac には、複数バージョンのOSをいれることができる。バージョンがあがると、どんどん遅くなる。AndroidStudio は El Capitan がはやい。
M1 Mac
- OS 再インストール時に、以下の方法で、Macを完全に消去しないとアカウント作成ができなかった。そのため複数バージョンを同時にインストールできない。
- OSインストールした後、パーティションをわけることはできる。その後OS アップデートはできる。OS を再インストールしようとすると、パーティションを消さないといけない。
- 再インストール用USB作成はこちら(上と同じ)
Macの初期化(パーティションの削除)
- 起動切り替えは、Optionキーではなく「電源ボタン」の長押し
- オプション>ユーテリティ>ターミナルを起動
- resetpassword と入力して実行
- メニューで「Mac消去」に切り替えて、Mac消去を実行。完全に初期化する
- そのあと、インストール用USB を実行すれば、Big Sur / Monteley を再インストールできる
- バックアップせずに再インストールした場合、オプション>ユーテリティ>ターミナルから、cp コマンドで消去される前のデータをUSBメモリーにコピーできる。各パーティションやUSBメモリには、/Volumes/ドライブ名 でアクセスできる。
Rosetta のインストール
- OS再インストールでは Intel アプリを動かすのに必要な Rosetta がインストールされない。AndroidStudio を実行するには、adbがM1対応していないためRosettaが必要。ターミナルで以下のコマンドを実行し「a」を入力してインストールする必要がある。
softwareupdate --install-rosetta
Windowsとファイル共有
- データ共有用にパーティションを作成するには、exFAT にするとよい。FAT32だと、4GB以上のファイルが作れないため、空きがあるのに容量不足エラーが出る。(最近のM1 Mac では、exFATにしておくと、ファイルコピー時にシンボリックリンクしかコピーしないようだ。処理が速いがWindowsから中身がみえないことがある。4GB以下のファイルしかいれられないが、FATのほうがよいかも)
- ドライブを右ボタンで選択し、右ボタンメニュー>情報を見る>「共有フォルダ」にチェックをいれると、アップルメニュー>システム環境設定>共有>ファイル共有にドライブが追加される。「オプション」をクリックし>Windowsファイル共有で、ユーザーパスワードを設定する
その他
- macOS は新しくするほど応答がおそくなる。Androidアプリをつくる AndroidStudio を Intel Mac で動かすなら、 El Capitan がはやい。
- iOSアプリをつくる Xcode は、新しいOSにしないと最新版がいれられない。iOS15 対応アプリをつくるには、Big Sur 以上の Xcode にしないといけない。iOS 15.4 なら、Monterey の Xcodeが必要。
- Xcode のバージョンをあげるときに、ディスクの空きが 100GB ぐらい必要。
- El Capitanから Catalinaには VerUpできない。いったん Mojaveにする必要あり。