Studiologicなのに「鍵盤なしの楽器」Numa Player 2
10月16日に無料で使えるソフトウェア音源「Numa Player 2」が公開されました。
(前バージョンのご紹介はこちら)
今回のアップデートのポイント:
- マルチコア対応
- 無限ゾーンとレイヤー
- MIDIラーニング
- プログラム管理
前バージョンと同じく、コンピューター(Windows、Mac)版、iOS版が用意されています(関連記事:[Numa Player] バージョン2.0 アップデート情報)。
マルチコア対応
現在流通しているほとんどのPC/iOSデバイスにマルチコアCPUが搭載されていると思います。そのマルチコアCPUパワーを最大限に活用し、滑らかなサウンドと超低レイテンシーを実現しています。
設定の画面から「Multi Core」をONにすれば使用できます。「Performance Monitoring」の画面から動作の様子も確認できます。
負荷をかけるため、ダンパーペダルを踏んだ状態でグリッサンドを数回した状態です。発音数は600を超えていますがCPU使用率は25%程度、マルチコアの恩恵で余裕の動作が可能になっています。
無限ゾーンとレイヤー
Numa Playerでは4つのパート上でのレイヤー・スプリットを編集できたのですが、Numa Player 2では先ほどご紹介したマルチコアのパワーを使って「無限」のレイヤー・スプリットが可能となりました。
ゾーンの追加は下記画像の赤丸の個所をクリック(タップ)すると追加されます。各ゾーンでサウンドパラメーター・キーレンジ・MIDI設定のカスタマイズが可能なので、複雑なレイヤー・スプリットの設定が出来ます。
MIDIラーニング
サウンドのパラメーターやエフェクトのパラメーターのMIDIラーニングが直感的に設定できるようになりました。設定方法はパラメーターをダブルクリック(ダブルタップ)、「Lean MIDI CC」をクリック(タップ)、接続しているMIDIコントローラーを操作すれば完了です。
プログラムの管理
前バージョンのNuma Playerで作成したプログラムも読み込めるので、以前バージョンからの移行もスムーズに行えます。
「Share」コマンドが追加され、ユーザープログラムの共有ができるようになりました。PCで作成したプログラムを例えばライブ等で使用する際にiOSデバイス共有して使用するなんてこともできます。
その他のアップデート
下部のキーボードの非表示:プラグインで使用する場合あまり必要のなかったキーボード表示が非表示にできるようになりました。
PCのキーボードでの演奏:画面下部のキーボード左端にPCキーボードのアイコンをクリックすると、PCのキーボードでの演奏ができるようになりました。プレビューするときに便利です。
いかがでしたでしょうか?
マルチコアCPUのパワーを生かしたアップデートが行われたことで、レイヤー数・同時発音数の拡大とさらにライブ・制作での使い勝手が進化したと思います。
無料で使えますので、まだの方は下記のリンクよりダウンロードしてお試しください。
Mac版(AU / VST / スタンドアロン)
Numa Player 2.0.1 - Mac版(AU / VST / スタンドアロン)
Windows版(VST / スタンドアロン)
Numa Player 2.0.1 - Windows版(VST / スタンドアロン)
iOS / iPadOS版:外部リンク