目次
電球を交換する場合や、新しい照明器具に電球を取り付ける場合は、電球の口金を確認することが必要です。口金のサイズが間違っていると、せっかく購入した電球も使えません。口金の種類や、サイズの調べ方などを解説します。
電球の口金とはどこのこと?
口金(くちがね)とは何かを解説します。電球における役割や、いくつかある種類を覚えておきましょう。
電球へ差し込む金属部分
口金とは、電球の根元に付いている、ネジのような形状をした金属部分です。電球を取り付ける際は、口金をソケットに差し込みます。
電球は逆さに取り付けることが多く、口金をソケットにねじ込むことにより、電球の落下を防止できます。
また、ソケット内部の電極と接することで電球に電流を送るという、重要な役割をもったパーツです。
口金には『ねじ込み式』と『ピン式』の2種類があります。家庭でよく使われる電球は、ねじ込み式の口金がほとんどです。
口金の種類を紹介
ねじ込み式の口金にはいくつかのサイズがあります。日本国内で主に使用されている口金のサイズは、E26・E17・E11の3種類です。
口金の直径が約26mmのE26は、家庭で最も多く使われている電球の口金サイズです。トイレ・風呂場・洗面所などの照明によく用いられています。
直径約17mmのE17は、E26よりひと回り小さなサイズです。シャンデリア球やミニクリプトン球としてよく使われます。
直径約11mmのE11は、ハロゲンライトやスポット電球によく使われるサイズです。耐荷重に限界がある一方で、ソケットを細くできるため、インテリア照明などに向いています。
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電球の口金の調べ方・サイズの測り方
電球を選ぶ際は、ソケットに合った口金のサイズを確認することが重要です。調べ方や測り方について解説します。
電球の本体を確認
電球の交換で口金を確認する場合は、それまで取り付けていた電球で確認するのが、最も確実な方法です。口金自体やガラス部分に書いてあるサイズを確認しましょう。
書いてある数字が読めなくなっているなど、本体でサイズが分からない場合は、古い電球を家電量販店などに持ち込む方法もあります。
同じような電球を一つずつ見比べながら、口金が同じサイズの商品を探せます。販売スタッフに古い電球を渡し、サイズが同じ電球を探してもらうのもよいでしょう。
照明器具を確認
電球が付属されていない照明器具などを購入し、新しい電球を取り付ける必要がある場合は、照明器具のパッケージや取扱説明書を確認しましょう。
E26や直径26mmなど、口金に関するサイズがどこかに記載されているはずです。その照明器具で使用すべき電球の口金サイズが分かります。
電球を新しいものに交換する場合も、照明器具のパッケージや取扱説明書を保管していれば、口金サイズが確認できます。
保管していなければ、照明器具本体にサイズの記載がないか探してみましょう。ソケット周りなど電球を取り付ける場所付近に、記載されている場合があります。
口金のサイズの測り方
交換の際に口金のサイズが判断できない場合、古い電球が手元にあるなら、実際にサイズを測ってみましょう。
小さなものの長さをミリ単位で測れる工具『ノギス』があるなら、口金を縦方向にはさんでしっかりと押さえ込めば、より正確に口金の直径が割り出せます。
メジャーや定規などで測定することも可能です。ミリ単位で目盛りが付いているメジャーや定規などの上に電球を置き、上から目視で口金の直径を測れます。
なお、E26やE17は、多少の誤差があっても判断しやすい大きさですが、E11に関しては、E12やE14などサイズが近い他の種類と間違えやすい大きさです。無理に測らず、家電量販店などに持ち込んだ方がよいでしょう。
誤って購入したら変換アダプターを使って
間違った口金サイズの電球を購入してしまった場合は、口金変換アダプターを利用しましょう。
例えば、E26が必要な照明器具にE17を取り付ける場合は、『E17→E26』のような記載がある変換アダプターを使って取り付けられます。
サイズが異なった新品の電球が自宅に眠っているようなケースでも、変換アダプターを購入すれば、電球が無駄になりません。
電球を選ぶポイント
口金のサイズ以外で、電球を選ぶ際に注意しておくべきポイントを紹介します。使う場所に適した商品を選ぶよう心掛けましょう。
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明るさや色
電球に表示されている『36W』『54W』などの数値は、消費電力を示すワット数です。この数値が大きいほど明るくなります。
照明器具により、消費電力に上限が定められていることがあります。指定容量を超えた電球を使用すると、故障などの原因となる恐れがあるため、取扱説明書で確認しましょう。
電球には色の違いもあります。青白い色味の『昼光色』、自然な白い色味の『昼白色』、オレンジのような色味の『電球色』といった3種類に分けられます。
リビングに向くのは昼白色です。手元が明るく見やすい昼光色は、キッチンや子ども部屋に適しています。暖かみのある電球色は、寝室やダイニングで使うとよいでしょう。
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電球の種類
家庭でよく使われる電球の種類は、『白熱電球』『LED電球』『電球型蛍光灯』の三つに大きく分けられます。
古くから使われているタイプの白熱電球は、最も多くの種類が普及している電球ですが、すでに生産を中止しています。色の種類もほとんどが電球色です。
白熱電球に代わり、政府が広く使用を推し進めている電球がLED電球です。購入時の価格は高めですが、耐久時間が非常に長く、熱しにくさや光の表現力も優れています。
電球型蛍光灯は、白熱電球と同じソケットを利用できる蛍光灯です。白熱電球に比べ演色性はあまりよくありませんが、耐久時間が長く、色の種類も三つ用意されています。
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文/編集部