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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

AVIOT TE-D01h ◆レビュー◆

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■日本発オーディオブランドAVIOT■

すっかり普及したワイヤレスイヤホンだが、中でも注目されているのが左右のユニットが完全に分離されているいわゆる「完全ワイヤレス」型だ。私は近年はAmazonで安価に購入した、ユニット同士がケーブルで接続されている左右一体型ワイヤレスをしばらく使用しており、そのうちちゃんとしたイヤホンを、できれば完全ワイヤレスを使ってみたいと考えていたが、紛失や盗難の可能性の高い完全ワイヤレスを店頭で試聴させてくれるショップはほとんどなく、ネットやSNSの情報のみで良し悪しを判断しなければならないことから、今一歩購入に踏み切れないでいた。

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そんな折、たまたまコストコで1万円以下の完全ワイヤレスを見かけた。AVIOTという聞いたことのないメーカーだがパッケージを見るとなにやら日本製らしい。気になって調べてみると、2014年設立された輸入商社である株式会社バリュートレードが企画した純日本製のAVブランドであり、すでにいくつかの製品を世に送り出しているようだ。多くの製品はAmazonで販売されているが、本製品TE-D01hは店頭販売用パッケージであり、コストコをはじめ一部の家電量販店などで取り扱っているらしい。

正直この会社の素性とかはよくわからないのだが、近年壊滅状態である国産オーディオ業界に果敢にも殴り込みをかけたその心意気がまずは素晴らしいではないか。しかもネットの評判も決して悪くない。これは試してみる価値はありそうだと思った。

■有線に迫る高音質。この価格帯なら十分お勧め■

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実際に手にしてみると、質感はまずまずといったところで、高級感があるとまでは言えないまでも決してチープではない。充電ケースは携帯灰皿を彷彿とさせ微妙なデザインであるが、イヤホン本体の充電が8回できる大容量仕様。イヤホン単体の再生時間が最大9時間なので、両方フル充電しておけば計算上は最長で81時間の再生が可能ということになる。また細かいことだがイヤホンとケースの接点にはマグネットが仕込まれていて、吸い付くように格納ができるのが気持ちいい。

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iPhoneとのペアリングが少々手間取ったが、一度ペアリングしてしまえば、次からはケースから取り出すだけでiPhoneと自動接続される。イヤホン自体のデザインもごくシンプルなもので、特段かっこいいわけではないが、例えばAirPodsのようなうどんが耳から垂れているような特殊な形状でもないので、装着してもあまり目立たないで済むのは逆にありがたい。

コーデックはSBC、AAC、APT-Xに対応しており、私はiPhoneユーザーなので必然的にAACで聴いているわけだが、結論から言えば期待通りの高音質であった。高音質といっても色々かとは思うが、いつも聴いているロック、メタル、邦楽ポップス、アニソンなど一通り聴いてみたところでは、中域重視の音作りだが高域もちゃんと出ており、カナル型だけあって低域にも不足を感じることはない。音の輪郭は太目で解像感ということでは少し弱いが、バランスがいいのか何を聴いてもちゃんといい音に聴こえる。また、低価格のイヤホンにありがちな音の籠り感も全くない。尚、これまで使っていたイヤホンでは決まって音が途切れる地域があったが、本製品では全く問題なかった。

もう一点とても気に入っているのが、音声ガイドが日本語の可愛い女性の声であること。音声ガイドがあること自体はワイヤレスイヤホンでは珍しくないが、これが日本語というのはさすが国産である。「接続しました」「接続解除しました」「電源オフ」の声を聴くためだけにこのイヤホンを使ってもいいくらいだ。

ワイヤレスイヤホンは音が悪いという時代はとうに過ぎ去り、本格的な普及期に入った。その中にあって比較的手を出しやすい価格帯ながら一定のクオリティを持つ本製品のようなイヤホンが国産の新興メーカー製というのはなんとも心強い。AVIOTが今後どこまで勢力を広げられるか、楽しみにしようではないか。

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