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フロンティアライト
カメラと写真好きのフツーの会社員。好きすぎてこれで生きていけないか妄想中。ときどき新旧デジタルグッズのレビューなども織り交ぜてお届けします。

yashica 44A ◆レビュー外観編◆

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4×4サイズの二眼レフを購入してみた

ヤシカは1949年創業の日本の光学メーカー。カメラの販売高は昭和30年代において国内販売・輸出共に首位に立っていたが、1975年に経営破綻、京セラ株式会社が1983年に吸収合併している。

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ヤシカ44はそのヤシカ社が折からの二眼レフブームに乗り成功させた6×6判「ヤシカフレックス」に次いで、1958年生産を開始したひと回り小型の4×4判二眼レフカメラである。当時世界を席巻していた独ローライフレックスの4×4判カメラ、通称ベビーローライと外観が瓜二つというので、ローライの米国代理店から意匠権侵害で訴訟を起こされたのは有名な逸話だ。(ちなみにこの訴訟は、ベビーローライのイメージカラーであるグレー色モデルを製造中止とすることで和解している。)

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同年このヤシカ44からシャッタースピードを1/300までに抑え、低速シャッター、セルフタイマー、クランク巻き上げおよびオート巻き止め機能などを省いた廉価機種のラインナップ拡充が行われた。これが今回ご紹介するヤシカ44Aである。

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廉価機種ということで初代ヤシカ44をまるっと簡素化した外観だが、それでもやはりベビーローライによく似てはいる。まあ二眼レフという機種自体それほど複雑な構造をしておらず、最大の特徴である縦に二つ並んだレンズは全機種共通であるから、言ってしまえばどの二眼レフも似ているといえば似ている。構造は赤窓式と呼ばれるもので、フイルムの感光を防ぐ裏紙に書かれた数字をカメラ背面の赤い窓から目視で確認し、フィルムの巻き上げ操作を止めるという、二眼レフでは最も簡素なものである。

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フィルムは中判フォーマットの中では最小サイズである127フィルム(ベスト判とも呼ばれる)を使用する。127フィルムは135フィルム(35mm)の普及によりその存在が駆逐され、1995年コダック社が生産完了したことで事実上入手不可となったが、2022年現在は北海道知床を起点に通信販売を行うかわうそ商店などからオンライン購入することが出来る。

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裏蓋を開けるとフィルムの装填室が現れる。フィルム圧着板の下には「USE 127 FILM ONLY」の文字が貼られていて、あらためて適合フィルムの貴重さを意識させられる。

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二眼レフは機種によって上部にフィルムを装填し下部へ巻き取るものと、下部にフィルムを装填して上部に巻き上げるものの2種類があるが、ヤシカ44は前者パターンとなる。ちなみに購入の際二眼レフの使用は初めてと言うと、ショップのおやじさんがわざわざ売り物のフィルムを1本使って装填方法をレクチャーしてくれた。確かにこれまで触ったこともない中判フィルムと二眼レフの扱い方は特殊なもので、このレクチャーがなかったらyoutubeから該当の動画を見つけ出すのにたいへんな苦労をしたかもしれない。このときの親切な店員さんにはたいへん感謝している。

このまま入手困難な127フィルムを通販で購入して使用していくのもいいが、実はヤシカ44は他の二眼レフにはないとんでもないアドバンテージがある。それは、改造により現在も一般的に入手可能な135フィルム(35mm)を使うことが出来てしまうという裏技だ。次回、そのあたりを検証してみよう。

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