人気サッカー漫画「アオアシ」の原画展 主人公の故郷、伊予・双海で
中川壮
人気サッカー漫画「アオアシ」の原画約170点を展示する「アオアシ展」が、主人公・青井葦人(あしと)の故郷として描かれる愛媛県伊予市双海(ふたみ)町の道の駅ふたみで開かれている。
アオアシは双海の中学生だった葦人が、東京のJリーグクラブのユースチームに入団し、世界をめざして奮闘するストーリー。「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載中でアニメ化もされた。
作者の小林有吾さんは愛媛県出身。作中には海や山、ふたみシーサイド公園、写真スポットとして知られるJR下灘駅など双海の風景を描いた場面も登場する。
展覧会は来季のJ2復帰を決めたばかりの地元Jクラブ「愛媛FC」が主催。今季のユニホームにはアオアシのロゴも入っている。小林さんも愛媛FCサポーターで「地元愛媛の人たちがこの作品を大好きになってくれてることを実感し、とても充実した気持ちです」といったメッセージも会場に展示されている。
展覧会を訪れた松山市の杉本健太さん(40)は、連載初期からのファンで単行本を全巻持っているという。「葦人が下灘駅を出た列車の中で、お母さんの手紙を読む場面にジーンときた」。伊予市の向井拓郎さん(42)は「(登場人物の覚醒などを表現する)オーラがしっかり描かれていた」と話していた。
双海出身で伊予市地域創生課の閏木(うるき)浩司さん(48)は「アオアシの聖地巡礼でファンの方が訪れ、双海の知名度が上がってうれしい」と話した。
展覧会は12月3日まで。入場無料。(中川壮)