デニムの聖地児島のBetty Smithジーンズミュージアム探訪。 | Dig-it [ディグ・イット]

デニムの聖地児島のBetty Smithジーンズミュージアム探訪。

  • 2024.06.24

日本におけるデニムの聖地・児島に、1962年に創業したベティスミスは、工房を中心に誰もが入場できるジーンズミュージアムやヴィレッジを展開している。このたびリニューアルオープンしたというので、早速モヒカン小川が新しくなったベティスミスを訪れた。

ミュージアムや子どもも楽しめる施設を備えたジーンズ工場。

ベティスミスの要である日本最古のジーンズ工場

国産ジーンズの発祥の地といわれ、いまや世界から注目されている岡山県児島。ここに国産ジーンズ最古の工場を持つベティスミスはある。1962年に創業し、70年からレディース専門ジーンズメーカーとして参入。2003年からはオーダージーンズをスタートし、現在ではメンズ・レディースの垣根をなくしたジーンズ作りで、世界へと進出した。

ベティスミスの魅力は、高品質なジーンズを作るメーカーだけにとどまらない。工場を中心に、周辺にジーンズミュージアムやジーンズ作り体験といったジーンズの歴史と製造を知ることができる施設のほか、ドッグランやファームといった、ジーンズに興味がない子どもでもジーンズを知る入り口になれる場所を提供している。また廃棄ゼロで、永く使えるものを作るをコンセプトに、端材の活用やリペア、デニムのリボーンといった活動も行っており、これからの国産ジーンズのあり方を牽引している存在でもあるのだ。

そんなミュージアムやヴィレッジがリニューアルしたということで、モヒカン小川が早速訪れた。案内をしてくれるのはジーンズミュージアム&ヴィレッジを担当する菅原勝さん。新しくなった施設の全貌をご紹介しよう。

若い職人さんたちが多いのが特徴で、分業ではなく、1人が1本を一から仕上げまで担当している。そのためここから巣立ち独立する職人さんも多いそうだ

ジーンズミュージアムで歴史や技術をお勉強。

2003年に開館した日本初のジーンズ博物館。時代ごとにジーンズの歴史を解説しており、1号館ではアメリカで誕生したジーンズの歴史やその時代背景をパネルと展示品でわかりやすく解説、2号館では国産ジーンズの歴史と技術をテーマに展開。貴重なデニムや道具に息をのむこと間違いなし。

雰囲気のある館内は年代を追うようにヴィンテージジーンズや貴重な資料が展示されている。解説もわかりやすく、初心者でも十分楽しめるのがいい。勉強になります!

小学校の工場見学をきっかけに開館したジーンズミュージアム。1860年代のアメリカをイメージしたウッド調のミュージアム1号館では、リーバイスの初期モデルなどの貴重なジーンズが展示されていたり、歴史をパネルで解説したりと見応えたっぷり。子どもだけでなく大人も夢中になる空間だ。

1970年代に稼働していた洗い工場をリノベーションした2号館では、当時の工場の機械をそのまま展示している。モヒカン小川が持っているのは軽石。後ろの洗浄機にジーンズと一緒に入れ、「ストーンウォッシュ」が行われていた

1970年代まではローテク、’80年代はハイテク、’90年代にはローテクに戻るというのが国産ジーンズの歴史。それはなぜ? その答えがこのミュージアムでわかるぞ。

持ち込み可能なデニムの加工体験コーナーもある。

【DATA】
Betty Smith
岡山県倉敷市児島下の町5丁目2番70号
TEL086-473-4460
営業/9:00~18:00(3月~11月)、9:30~17:00(12月~2月)
休み/年末年始
入場無料
https://betty.co.jp

(出典/「Lightning 2024年6月号 Vol.362」)

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