誇り高きカレッジスポーツマンたちの日常着を再構築する。
近代ローイングが確立されたのは18世紀のイギリス。さらに欧米でカレッジスポーツとして普及したのは19世紀のこと。強靭な肉体の漕手8人によって競われる花形「エイト」では、最高速度が時速25㎞に達するほどのスリリングな競技でありながら、唯一前方を向きオールを持たないコックス(舵手)の冷静な判断と指示、チームワークがなければ艇の方向が定まらない非常に緻密かつチームワークが求められる競技でもある。
フィジカルと知性、そして友情を重んじるローイングはハイソサエティな学生たちのスポーツとしても発展した。とりわけ、欧米ではイギリスのケンブリッジやオックスフォード、アメリカ東海岸のアイビーリーグのような有名校でも、随一の歴史と伝統のある競技として、選手たちは大学を卒業してもその一員であることに誇りを持ち続ける。そのような由緒正しいカレッジスポーツの世界観を体現する「アトランティックフィールド」。
トレーニングジャージーは正真正銘の学生ボートマンの身体にもよく馴染んでいる。それはまるで僕らのバイブル『TAKE IVY』に登場するアイビーリーガーのように。この自然体が「ファッションではない」と言ってしまったら失礼かもしれないが、まさに“TAKE IVYの世界”とはそういうものだ。
彼らは大学近くのコープ(生協)で自分の大学名やカレッジロゴが入ったユニフォームをデイリーに着ていた。そんなシーンが「アトランティックフィールド」を通して日本の「部活動」にも広がったら面白い。
ローイングに青春を捧げる選手たちの顔つき、汚れても気にしない純白のナイロンジャージーはどちらも精悍でたくましい。腕に2本ラインが入るサイドジップ仕様のプルオーバートレーニングシャツ(2万2000円)、ブランドロゴが刺繍されたトレーニングパンツ(1万7600円)はどちらもカレッジスポーツの伝統的なデザインを踏襲。
集合写真でコックスが羽織るネイビーブレザー(4万1800円)や選手全員がインナーに着たラグビーシャツ(2万2000円)のような、スポーツ発祥のアメトラアイテムとも相性よく、クラシックなスタイルにさらなる磨きがかかる。
【DATA】
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(出典/「2nd 2024年12月号 Vol.209」)