00年代のバンドthrowcurveの楽曲のうち、元ネタを推測出来たものを列挙します。
2023.10.09 渋谷LOFT9にて開催されたトークイベント、『スロウカーヴは語れない(that made me nasty)』にて出演者が語っていた内容も含みます。
記事の着想は液晶くん(100LCD)のブログSTILL WE CRAWLの記事"ART-SCHOOL元ネタ集"。
およびりょーさんのブログ嘘八百万画素の記事"Base Ball Bearの元ネタ"。
別途、補足できる情報については小文字にて補足。
また、UNISON SQUARE GARDENのインスパイア元とされている楽曲についても元の曲に併記する。
(トークイベントにも出演なさっていたUNISON SQUARE GARDEN・田淵智也氏が言及していた。田淵智也氏はthrowcurveが所属していたサークル・早稲田MMTの後輩であると同時に、throwcurveの熱烈なファンでもある。)
- OVERUSED (2001)
- 前未来 (2003)
- レディオフレンドリースローカーヴ (2003)
- 無音ノート/ハッピー (2004)
- Retro Electric Mother (2004)
- ミライエコーE.P. (2005)
- ニューワールド ハートビート (2005)
- リコール (2007)
- 201X (2010)
- DEEP CUT IN THE DUGOUT 2006 - 2010 (2023)
- 世界のはじまり (2023 Remaster)
- 都会の生活
- エーとビー
- ブラックバード
- 3番線 (new version)
- No Fantastic
- 21世紀の退屈
- ブラックフライデー(黒い金曜日) [from studio rehearsal tracks "EVERYWEEK MONDAY & THURSDAY 8-11PM"]
- ダインシングクイーン・イズ・デッド (from studio rehearsal tracks "EVERYWEEK MONDAY & THURSDAY 8-11PM")
- 動物 (studio session #04)
- メリークリスマス
- テテ (demo session for unrealized album "all about us")
- 表現は自由 (demo session for unrealized album "all about us")
- オールアバウト ミュージックチルドレン (demo session for unrealized album "all about us")
- 革命のマナー (demo session for unrealized album "all about us")
- エーとビー (demo session for unrealized album "all about us")
- 僕らについてすべて (demo session for unrealized album "all about us")
OVERUSED (2001)
ブリキ
・イントロからsyrup16gのYou Say 'No'を想起
フレッシュ
・イントロギターは学校のチャイムのメロディ
・Manic Street Preatures - Ifwhiteamericatoldthetruthforonedayit'sworldwouldfallapart のアウトロをアウトロとして引用?
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy) の1サビ終わりのギターは上記チャイムのオマージュかも
前未来 (2003)
ステレオ
・XTC - Science Frictionのイントロ(0:00-0:12)
ピアノによる短音の連弾とその後のごちゃっとしたギターの引用
短音はだけでなく、アンディのめちゃくちゃなギターを丁寧にコピーしたギターがリフに流れ込む際のアクセントになっているのが良い
・MEAT EATERS - 昆虫
ベースの短音連弾 こちらもXTCの引用?
中村遼氏曰くMEAT EATERSが元ネタと言及していたため、throwcurveが孫引きしている可能性あり
(余談: MEAT EATERSの昆虫は真空メロウの虹色くずの元ネタでもないかと思っている)
・ UNISON SQUARE GARDEN - デイライ協奏楽団
ステレオのイントロをフィーチャー
XTCの孫引きの引用だとしたら曾孫引きなのか?
レディオフレンドリースローカーヴ (2003)
ステレオ (家庭用ver.)
シングル版とはバージョン違い
・「時に涙にじませて」>「時に涙潤ませて」
・鍵盤(ギターかも)の音が足されている
・3:30ごろ大サビのコーラスが変わっている
等
tea and mote
万年床
・1サビ後1:20辺りのギターは、
Radiohead - Airbag冒頭のギターを短調にした雰囲気がある
・3:33ごろのギターのフレーズが鉄腕アトムのオープニング冒頭のジングル(~0:05)
3番線
・XTC - When You're Near Me I Have Difficultyのリフフレーズの遅回し
無音ノート/ハッピー (2004)
無音ノート
・Unwound - Arboretumの間奏フレーズの引用
・無音ノートの名称は「無音の音」とのダブルミーニング?
Mr.Childrenのアルバム「シフクノオト」をオマージュしている可能性がある
・「無音ノート」は音ゲーにおける用語の一つでもあるようだ
一部音ゲー(pop'n musicなど)では、落ちてくるノートに合わせてボタンを押下した際に効果音が鳴るが、その効果音が鳴らないノートを「無音ノート」と呼ぶ、らしい
ハッピー
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy) の1サビ後のギターはこの楽曲で暴れまわっている関山さんギター意識かも?
Retro Electric Mother (2004)
ドーナツと魔法と針
・曲中で歌われる、「カモン、カモン」のリフレインはThe BeatlesのPlease Please Meからか
この楽曲で歌われれる「カモン、カモン」のメロディは、The Beatlesのそれのネガコピーな音階に聞こえる
LP主流の時代に該当しそうな楽曲が多い
言うほどPlease Please Meのギターって狂ってるかな…?
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy)に引用があるとトークイベントで中村氏が指摘していたようだ
「アイズワイド~」の部分のリフレインが少し似ているか…?
「凸凹溝を埋めています」はレコードの溝の話だろうから、共通するかも
無音ノート
シングル版とバージョン違い
いわゆるエクステンド版
・シングル版開始3秒間の鼻歌ラフがオミット
・代わりに約55秒のイントロが追加
・次のghost noteに繋がるアウトロが追加
ハッピー
次曲のイントロに繋がる部分がアウトロに追加
nice parade
mice paradeのもじり
841
・アナログフィッシュ Living in the Cityのサビのリフレインが似た印象
2004年リリースのこのCDよりも、アナログフィッシュの方が2006年と遅いので、throwcurveの方が元ネタかも、よくあるメロディとも思うので同じ参照元かも
両バンドは交流があるようなので記載
ボーカル中村氏とアナログフィッシュの作曲の二人はいずれも長野出身である
ミライエコーE.P. (2005)
フレッシュ!
OVERUSEDの楽曲の再録
ニューワールド ハートビート (2005)
サーモ
・イントロの高音はPavementのStereoを意識している(トークイベントより)
・UNISON SQUARE GARDEN - 夕凪アンサンブル
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy) の間奏ギターに引用があるとのこと 2:20辺りのギター?
せかいのまど
・XTC - My Bird Performs のギターリフ
連れてって
・Cap'n Jazz - Take on Meが元ネタ?
throwcurveはライブの出囃子がCap'n JazzのTake on Meである
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy)にて引用されている
イントロと歌詞の一部、「テイクミーアウト」等
アルファ
前未来の楽曲の再録
・「放映したって」→「オンエアしたって」
(サブスクリプションの歌詞ではどちらもオンエアだが、歌詞カードでは前未来の方が「放映」である)
・軽快だったリズムからスネアの音数が引かれよりゆったりとした雰囲気に
・次のRemix楽曲までの無音区間が45秒ほどある
リコール (2007)
表現は自由(that made me mad)
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy) にて引用されている
見ての通りサブタイトルも引用である
サビの後半部分「I must doubt~」の部分にて引用
動物
・P.J. HARVEYのRid of Meを参考にしている(トークイベントより)
・XTC - The Smartest Monkeys の雰囲気もある
・UNISON SQUARE GARDEN - WINDOW開ける
P.J. HARVEYの孫引きとなる
・UNISON SQUARE GARDEN - スロウカーヴは打てない (that made me crazy) の1サビ後のギターはこの楽曲で暴れまわっている関山さんギター意識かも?
マスターテープに起因するノイズ
・イントロの環境音、「コーヒー」に関する歌い出しから、
Mr. Childrenの友とコーヒーと嘘と胃袋をインスパイアしたと推測
・ベースから XTC - Living Through Another Cuba を想起
Recalled
都会の生活の間奏部分がサンプリングされている
201X (2010)
N.I.P
・XTC - Making Plans for Nigelイントロのカッティングギターを想起
DEEP CUT IN THE DUGOUT 2006 - 2010 (2023)
世界のはじまり (2023 Remaster)
第3世代compilation album vol.2に収録されていた
一時期動物のデモ版と共にMySpaceで聞けた…ハズ
都会の生活
・「生活がしたいんだ」のラインはMr.Children - 渇いたKissの「性格を少し呪うんだ」の引用か
曲全体のメロディもどことなく似ているかも
・UNISON SQUARE GARDEN - いつかの少年
エーとビー
・ビバリーヒルズ青春白書のオープニング(トークイベントより)
分かるわけないでしょ!
・この録音バージョンとこの後に収録されているShibuya PLUGでのライブ音源では、ラストの展開で思いっきりMr.Children - Tomorrow Never Knows(Oh Oh Tomorrow Never Knows)を歌っている
(ということは、ラストの「オッオ~」を繰り返す一連はTomorrow Never Knowsの「オッオ~」である)
・UNISON SQUARE GARDEN - メッセンジャーフロム全世界
イントロを引用、孫引き。
UNISON SQUARE GARDENの演奏のほうが元ネタのビバリーヒルズ青春白書に近づいてるのは面白い
隔世遺伝的
ブラックバード
AIR CATALOG 2006 STEREOGLIDER SAMPLERに収録されていた
3番線 (new version)
AIR CATALOG 2006 STEREOGLIDER SAMPLERに収録されていた、3番線の新録版
・アルバム版にはなかった3連フローが追加されている(3:24~)
No Fantastic
イントロで BURGER NUDS - 空気清浄機 のソロ部ブレイクが引用?
21世紀の退屈
Pink Floyd の楽曲"21st Century Schizoid Man" 邦題「21世紀の精神異常者」のもじり
ブラックフライデー(黒い金曜日) [from studio rehearsal tracks "EVERYWEEK MONDAY & THURSDAY 8-11PM"]
これもMySpaceで聞けたバンド演奏版…AudioLeafかも?
・201X収録版と違い、打ち込み主体の電子音は少なく、バンド演奏
・ライブだとこちらのバージョンで演奏してる?合いの子かも
ダインシングクイーン・イズ・デッド (from studio rehearsal tracks "EVERYWEEK MONDAY & THURSDAY 8-11PM")
スネアから始まる部分はTalking HeadsのOnce in a life time (こじつけ気味)
動物 (studio session #04)
一時期世界のはじまりと共にMySpaceで聞けたバージョン
メリークリスマス
・3:57~からのスキャット(ルトゥルル…)のメロディはAPOGEE - Slowmotionのサビのスキャット(ラララ…)と重なる
以下テテから僕らについてすべてまでは、実現しなかったアルバムのデモ音源
中村氏のNOTEにて各曲の解説があるので、そちらを見ると良いです
テテ (demo session for unrealized album "all about us")
表現は自由 (demo session for unrealized album "all about us")
アレンジと歌詞が一部違う
・「尖り始めた活字がこの眼を刺した」→「尖り始めた活字でその夢(眼)を刺した」
・ギターソロの前半部分が半拍(?)後ろにずれている
・「編集されている 見てるもの全部」→「編集されている 見て来たもの全部」
・「手に入れたいけど見つかんないものばっかりさもう諦めろ」→「手に入れたいけど入れらんないものばっかりがまたあふれ出す」
等
オールアバウト ミュージックチルドレン (demo session for unrealized album "all about us")
ミスチルのタブ譜「オールアバウト ミスターチルドレン」がタイトルの元ネタ?
革命のマナー (demo session for unrealized album "all about us")
アレンジと歌詞が一部違う 氏のNOTE通り歌詞があまりできていないのが分かる
大サビ前の「バンザイ!」は健在 どころかボーカル二人で叫んでる こちらも良い
・「中指を立てろ」→「中指を立てる」
・サビの折り返し地点(ばしばしハイハットの開閉をするところ)のリズムが食っている
・「行き場も知らないないこんな感情のこと」→「名前も付かないこんな風景のこと」
等
エーとビー (demo session for unrealized album "all about us")
歌詞が一部違う 上手く聞き取れず
・「だって明日はまたリセットされるから」→「だって僕らまたリセットされるから」
僕らについてすべて (demo session for unrealized album "all about us")
歌詞が一部違う
・「できるだけ僕らに」→「そうだ僕らに」
・「なにもないつづきがはじまって」→「さっきまでがまたはじまって」
・完成版「君とつないだ手から~」の一連が未完成
・「だから僕を呼ばないで いつの間にか忘れちゃったらいいよ」→「だけどほんのちょっと待って さっきまでがまたぶつかったんだ」
・「そうすれば思い出せる 忘れたこと思い出せる」→「僕はなにを告げる 今僕はなにを出来る」
・「取り戻すたびに無くして」→「取り戻してまた無くして」
・「だからちょっとさよならです」→「だけどほんのちょっと待って」
・「立ち上がって急にふらついて」→「立ち上がって歩き出したって」
等々
------
情報や誤情報の訂正があれば適宜連絡下さい。