私は大学の教員で，親でもあります．親御さんのいっている方が理解として正しいです． ただ，やり方に子供の誤解を招く可能性があります．親御さんの負担は以下のようなものです． １）授業料 ２）アパート代 ３）光熱費，通信費（携帯代など） ４）食費 ５）教科書などの本代 ６）帰省費用 ７）クラブ活動の費用 ８）雑費 ９）洋服代 これら全てを親がふたんすることはまれです．たとえば親が負担するのは月１５万円とします．一年間で１８０万円として，これで上記のうちどこまであてるかということになります． ． 仕送りの方法として A) すべて一括して子供の口座に振込み，そのなかからアパート代，光熱費，授業料などを負担させる．たりない分は奨学金やアルバイト代などでまかなう． B) 授業料は親が一括して振込み，残りを子供に送る．アパート，携帯，光熱費は子供がその仕送りから賄う． C) 授業料は親が一括して振込み．アパート代，携帯代，光熱費も親の口座から引き落とし 学生に聞いたところ，B)が多く，あとはアパート代まで親の引き落としということをしている人もいます．ただ，携帯，光熱費までを親の口座から引き落としというのは少ないです．これが子供の誤解につながるのではないでしょうか？ 子供は，自分の口座から引き落とされなければ，そこに関しては節約とか生活の苦しさを感じないものです．私の提案は，すべて一度明らかにして，授業料は前期，後期とわけて振り込むとしてもその額をきちんと子供に伝えること．アパート代や光熱費は子供の口座にふりこみ，そこから引き落とさせることなどで実感させる工夫もあっていいのではということです． 回答： 仕送り無しというのは，授業料，アパートすべてを子供の奨学金やアルバイト代で負担している場合です．実際，私学でもこのような学生は少数ですがおります．この場合はたいへん厳しいです．次にあるのは，授業料は親負担．残りはすべてアルバイト，これも結構厳しいですが，もう少しいます．多くは，親は授業料＋アパート＋光熱費の基本料＋基本的な食費（２万円くらい）でしょう．ただし，授業料は奨学金をあてる人が多いのですが，学費の振り込み時期と奨学金のもらう時期とがずれるために初年度だけ親が負担ということが多いようです．携帯代，テキスト代まで負担するのは，１年生の最初くらいはアルバイトが難しいので小遣いとしてその中からやりなさいという感じでしょうが，多くは携帯代はアルバイトでしょう．テキストも先輩からもらうなど工夫している人もいます． 注意点： 私学の一部の学部（たとえば医学部）などで，親が開業医だという場合，お金の感覚が庶民と違う場合もあり，月の小遣い（アパートや授業料はもちろん親負担）が１５万円～２０万円，車は外車なんてのもいますが，これは全体からすれば少数です． 最後に： 親の苦しさは自分が親になればわかりますが，若いときからそれを実感させるようなやり方も大事ではないでしょうか？ では