あれがロッテンマイヤーさんの職務ですから。 なお家庭教師とお書きになっている回答がありますが いわゆる家庭教師は別にいますし（男性の先生）、 ロッテンマイヤーさんはあの家の執事的な存在です。 執事というのは第一の仕事はその家の家計、運営を任されているトップの人です。 （ご主人一家は別として使用人のトップです） だからクララのお相手役のハイジを雇う権限も持っていましたし、 ゼーゼマンさんがあのように留守がちな仕事でなくても 家のすべてを取り仕切る責任があるわけです。 ハイジに悪気はないにしても家庭の秩序、平穏を乱す要素であったことは事実で、そのことに対してロッテンマイヤーさんは厳しく対処したわけです。 つまりロッテンマイヤーさんは個人の感情でハイジに辛く当たったわけではなく、職務への責任感を優先させていたことになります。 ですからアルムに付き添っていった時も、ドイツの都会での今までの常識よりもクララの変化に対して寛容になっていきます。それが職務に沿った行動なのは言うまでもないですね。