詰め込み教育が行われていた時代＝高度成長経済時代は、文句も言わずに、会社に命令されるとおりに、馬車馬みたいに働く労働者が必要とされました。 ところが、経済成長が落ち着き、品物が行き渡るようになると、今度は自分の考えで働く労働者が必要とされました。それで出てきたのが「ゆとり教育」です。 ところが、少子化が進んで大学全入時代となって、受験受験であくせくする必要がなくなると、塾や通信教材などの教育産業が儲からなくなります。そこで、「学力が低下した」と大騒ぎをして、また勉強勉強と子どもや親をけしかけるようになったのです。全国学力テストで一体誰が得をしたのかを考えてみるとよくわかります。 結局文部科学省は、子供をどう育てるかというのではなくて、財界やらなにやらの、声の大きい人に弱いんですね。だから方針が一定せずにふらふらするのです。歴史や道徳の問題もしかり。