私なら脂質異常症で脂質を規制する医者は担当医をクビにします。
昭和の間違った生化学からアップデートできていないからです。
現代の生化学では脂質異常症を治すには良質の脂質を積極的に摂取して糖質を減らすのがセオリーとなっています。
脂質異常症の原因は、
①飽和脂肪酸過多
②良質の脂質不足
③食用油をサラダ油一辺倒にしてしまう
だからであり、①になる原因は脂質の摂取ではなく脂質が不足して糖質の脂肪酸合成に頼ると殆どがパルチミン酸という飽和脂肪酸になってしまうからであり減らすべきは脂質ではなく糖質です。
飽和脂肪酸の適切量は脂質の30%とされていますが、これを超えるのは飽和脂肪酸が多い肉類の中でも豚肉や和牛くらいのものであり、通常はこれらしか摂取しないという事は通常考えられず、また、植物性脂質は不飽和脂肪酸がベースなので実は脂質を摂取する際に飽和脂肪酸割合は特に気にしなくても問題無いのです。
それよりも気にすべきは糖質の摂取過多です。
良質の脂質に関しては、鮭や青魚、クルミ等のナッツ類からα-リノレン酸、DHA、EPA、といったオメガ3脂肪酸系、オリーブオイル等からオレイン酸のオメガ9脂肪酸、を意識して摂りましょう。
これらは脂質異常症や脂質関係のトラブルを改善する薬のようなものです。
ただし、サラダ油に多いリノール酸(オメガ6脂肪酸)は必須脂肪酸ですがそれだけに頼って過多になるとコレステロールプロファイルを悪化させます。
脂質異常症と聞くと脂質が悪さをしているように考えるのは昭和の間違った考え方です。
余談ですがこのような考えが広まったのは60年前に米砂糖協会会長だったヘンリー・ハースが脂質を減らして炭水化物摂取量を増やす為に喧伝した事が原因であり、現代生化学ではむしろ良質の脂質の摂取不足が脂質関係のトラブルの原因と判明しています。
運動ではなく食事だけでも改善できるので運動はできる範囲でやりましょう。