慶応の総合政策と環境情報は河合塾が出す偏差値がとても高いですが、あれは合格50%のラインだからで、要するに偏差値70でも半数が落ちています。その理由は小論文が全体の50%の配点である上に、難解で膨大な資料を基に書かなければならないものになっているためです。しかし一方で小論文逆転で偏差値50台からもポツポツ合格者が出ています。これは慶応の他学部では滅多に起こらないことです。もう一回やれば合格者の大半が入れ替わるような性質の試験になっています。
結論から言うと、SFC用の準備をしっかりやれば合格率50%を超えるところまで持って行くことは可能だと思います。ただしそれは併願先にとても苦労することを意味します。危険な賭けになってしまいます。
自分はSFC志望でしたが、滑り止めを慶応商Aにし、ですので第一志望以外の科目も勉強していました。とりあえず早めに過去問をやってください。時間無制限・参考書ありでいいです。どの程度解けるようになる必要があるのかを今のうちにイメージ掴んでおきます。これを今のうちにやっていけば1年間の学習計画を間違えることはありませんし、日々の勉強でもポイントとなる箇所を見落とさなくなります。
英語の方が小論との親和性は高いんですよね。速読英単語系のは英検学生社会人向けのが何種類もあって、ああいうのは色々な話題を取り扱っているので、小論に効きます。あとは時事問題的な複数のテーマをコンパクトにまとめた本を何冊か読んで基本的なところを抑えておきたいですね。
小論の書き方としては、自分なりの主張があって、その主張が世にあふれる一般論や予想される反論よりもより優れる根拠を屁理屈なく説明し読み手を説得できるように書くことが大事です。数学の証明問題の条件を必要十分に挙げるような感じで、疑問の余地を残さないようにすることです。