昔のアニメについて質問です。 私は90年代の「ふしぎの海のナディア」という作品が大好きです。

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>これはパクリなのか、作品リスペクトなのか?、 両方であり、どちらでもない ・・・とお考え下さい。 そもそもですが 「庵野秀明」という人物は 「100%オリジナル」を描くタイプの クリエーターではありません。 彼が主体になって作った作品は 多かれ少なかれ「自分が子供の頃に見た作品」の 焼き直しが必ず(100%)含まれています。 逆に言えば 「庵野秀明」が作る作品は プロが作る大変出来の良い 「二次創作」ばっかりと理解して方が 認識的には正確です。 ただ、それを「元ネタ」より クォリティーを上げる事で 「無理を通して道理を引っ込める」 のも彼の作風でしょう。 どんなクリエーターも 最初は「誰かの真似」からスタートします。 特に日本の漫画・アニメ業界は この「真似」による発展に寛容です。 これは日本の漫画・アニメ業界が 今のように発展できた理由でもあります。 日本では先輩クリエーターの作風を 下の世代が真似て それに自己流の何かを少し加える事で 「新人」が成立できる仕組みです。 この 「何か少し加える」事が 日本のプロ業界では重視されます。 言い換えれば 99%の真似は問題視されず 1%の「何か」が重要というのが 日本の創作のプロ視点です。 この考え方をベースに そもそも「オリジナル」なんて はなから書く気がない・・・という発想で プロをしている人が 実は日本には大勢います。 ・・・というか そうでない人の方が 圧倒的に少数派でしょう。 あとは、その「度合い」と 出来た物の「加えられた何かによるクォリティーUP効果」の バランスの問題です。 このバランス感覚(センス)が絶妙に良いのが 「庵野秀明」でしょう。 彼は音楽で言えば「作曲家」や「作詞家」でなく 「編曲者(アレンジャー)」です。 音楽の世界で既に誰かが歌ったある楽曲を 別の人が歌う「カバー」というのがあるでしょ。 この時に「オリジナル」を 少し変えて演奏するのが「編曲」です。 「庵野秀明」がやっているのは たぶん、この「カバー」を作る際の「編曲」と同じ事を 「映像作品」で小出しにやっている・・・というのが 恐らくは「ピッタリ」な表現と思いますね。 勿論、それが「良い」か「悪い」かは それを見て「オリジナル」と比較した際に 視聴者が個々に考える事です。

庵野さんは、初監督作品「トップをねらえ」を作った時点で、「どうしてこんなに過去作品のパロディが入っているのか?」と問われ、こう答えてます。 「僕だって、完全なオリジナルのアイディアで勝負したい。けれども、僕が業界に入った時にはもう、過去の先達たちによってあらゆるアイディアが試された後で、すっかり焼け野原だったんです。僕以降の世代に、完全なオリジナルなんて探せる余地はない。じゃあ、どうするか?と言えば、すでに手垢の付いたアイディアをどう組み合わせるかで、オリジナルっぽく見せるより他に、やりようはないんじゃないか。」 ナディアもエヴァも、これが庵野さんの基本スタンスで作られたものだと言えます。で、ちゃんと“新しいモノっぽく”見せることに成功しているので、今の地位を確立できたんです。

ナディアの前作、庵野監督の名を知らしめたOVAの名作トップを狙え!と言う作品は過去作のオマージュ満載の作品で、この頃の庵野監督の作風がそんな感じでしたし、古いアニオタなら庵野監督が生粋のオタクで過去作を非常にリスペクトしているのは誰でも知ってると言うレベルの話です。 庵野作品見て昔の作品のパクリだのなんだの言う奴は逆に馬鹿にされるレベルです。