回答(3件)

第二次世界大戦中の地中海の制海権は、1943年9月以降は、ドイツが握るのはありえませんでした。イタリアが、国連に降伏してしまいましたから。ドイツは大陸国家だから、海軍は強くありません。 それに、海軍はイギリスの方が強かったですし。1940年から1941年にかけてドイツはイギリスを攻撃しましたけど、イギリス上陸は、イギリスの海軍と空軍に阻止されていました。 どうすれば良かったと言っても、ドイツはもともと海軍がイギリスより劣っていたから、手はありませんでした。 ドイツは、海は気にせず、陸戦に特化すれば良いでしょう。食料や石油鉄鉱石などの資源はヨーロッパ大陸で補給すれば良いです。 と言っても、陸戦でも、ソ連に適いませんでしたけど。

この回答はいかがでしたか? リアクションしてみよう

そりゃ出口と入り口をイギリスが握ってるんだもの ジブラルタル要塞をなんとかすりゃ 変わったかもね

第二次世界大戦において枢軸国(主にドイツ・イタリア)は地中海を完全には制圧できませんでした。これは複数の要因が重なっていますが、大きく分けると以下のようなポイントが挙げられます。また、もし制海権を掌握したかったのであれば、どのような手を打つべきだったのかについてもあわせて解説します。 枢軸国が地中海を制圧できなかった主な理由 1. 英海軍(連合国側)の存在と拠点(マルタ島・ジブラルタル・アレクサンドリア)の強固さ • マルタ島は中央地中海の海上交通路を押さえる要衝であり、イタリア本土から北アフリカへ向かう補給ルートを脅かす存在でした。マルタに拠点を置くイギリス空軍と海軍の攻撃により、枢軸国の輸送船団は大きな損害を受けています。 • ジブラルタルと**スエズ運河(エジプト方面)**を抑えていたため、枢軸国にとって地中海は両端を封じ込められた形でした。これにより、地中海全域を自由に往来するのが困難でした。 2. イタリア海軍とドイツ海軍の不十分な連携・運用 • イタリア海軍は建艦技術や艦艇の性能自体は一定のレベルにありましたが、燃料不足・空母の運用ノウハウの欠如・ドイツとの作戦協調の難しさなどが重なり、主導的に地中海を制圧できるほどの力を発揮できませんでした。 • ドイツ海軍は大西洋の通商破壊(Uボート戦)に重心を置いており、地中海艦隊としては大規模な水上艦隊を用意しておらず、主に潜水艦や少数の水上艦艇に限られました。イタリア海軍との統合指揮が円滑に機能しなかったこともあり、十分な戦力集中ができませんでした。 3. 制空権・制海権の同時確保の難しさ • 地中海での制海権を確実にするには、あわせて制空権も確保する必要があります。 • 枢軸国は北アフリカ戦線やバルカン半島等、広い地域での作戦を強いられており、人的資源や航空戦力は東部戦線(独ソ戦)にも回さなければならなかったため、地中海方面への戦力投入は常に制限を受けていました。 4. 北アフリカ戦線への補給失敗による作戦全体への悪影響 • ロンメル率いるドイツ・イタリア軍が北アフリカで戦うにあたり、補給線を地中海経由で維持する必要がありました。しかし、イギリス軍(特にマルタ島からの空襲・海上妨害)によって重要な物資輸送船が度々撃沈・損傷を被り、前線が深刻な物資不足に陥ったのです。 • 十分な補給がなされなかったために北アフリカ戦線は膠着・後退を繰り返し、最終的に枢軸国は大規模な反攻を続けることが難しくなりました。 もし制海権を握りたかったなら、枢軸国は何をすべきだったか? 1. マルタ島の早期無力化・占領 • 枢軸国が地中海でのシーレーンを安定して確保するためには、イギリス軍の拠点であるマルタ島を無力化することが最優先でした。 • ドイツ空軍の急降下爆撃機やイタリア空軍との協同で大規模な空爆を行い、同時に上陸作戦を組織立てて実行できていれば、マルタ島をイギリスの脅威として機能させないことも可能性としてはあり得たでしょう。 • 実際には1940年~1942年にかけて、空襲と海上封鎖によるマルタ島包囲作戦がありましたが、最終的に島を落としきれず、中途半端に終わっています。 2. ドイツ・イタリアの一元的な作戦指揮 • 地中海の戦いにおいては、指揮系統をできる限り一元化し、海軍・空軍・陸軍を統合的に運用していく必要がありました。 • 実際にはイタリア海軍の艦隊運用と、ドイツの潜水艦隊・空軍の作戦が必ずしも連携しておらず、それぞれが別々に行動することが多かったのです。 • もし本格的に制海権を取るなら、共同司令部を地中海方面に専念させ、迅速かつ統合的な作戦立案を行うべきでした。 3. 空母や陸上航空隊による航空支援の強化 • イタリア海軍は空母の運用をほとんど行わず、洋上での制空権確保が非常に難しかったといわれています。 • 枢軸側の海空協同作戦が充実していれば、特にイギリス艦隊(空母や戦艦を保有)に対してもある程度対抗できた可能性があります。 • 陸上基地からの航空支援も必要ですが、北アフリカやバルカン方面など作戦地域が広範囲にわたっていたことで、結局は戦力が分散されました。 4. 北アフリカ戦線への補給ルート確保を最重要課題とする • 北アフリカで戦うロンメル軍への補給は地中海ルートに依存していました。枢軸国がここを軽視せず、最重要優先事項として護送船団の護衛や対潜水艦対策、航空機の護衛などを強化すれば、もう少し有利に北アフリカ戦線を展開できた可能性があります。 • しかし、結果的には大西洋でのUボート戦や東部戦線への人的・物的資源配分が優先され、地中海に十分な戦力を集中させることが難しかったのが実情です。 まとめ 枢軸国が地中海の制海権を握れなかった最大の理由は、イギリスの拠点(マルタ島やジブラルタル)を無力化できず、制空・制海の両面で後手に回ったことに加えて、ドイツとイタリアの戦力配分・指揮が統合的でなかったことにあります。 もし地中海での覇権を真剣に狙うのであれば、マルタ島攻略や海空統合指揮などを優先し、大西洋や東部戦線とは別軸で地中海方面への兵力と物資を集中投下する必要がありました。しかし、枢軸国は欧州大陸全域と北アフリカ、さらに東部戦線と複数の戦線を抱えていたため、地中海専念のためのリソースを十分に割くことができなかったのです。