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なんで胴体後部や垂直尾翼の付け根部分にエンジンを付ける機体は無くなって、みんな翼の下に吊り下げるようになったのでしょうか。ダグラスしか作れないロストテクノロジーなのでしょうか。

回答(2件)

エンジンは飛行機の機体構造物の中で最も重い物です。 必然的に重量バランスの中心に近いところにおいて安定を図ります。 リアエンジン機が多くあった時代には、エンジン自体が小さく軽い物で、 重量バランスにおける考慮も少なくて良かったのですが、 今の旅客機はかなり巨大で重い重量のエンジンを搭載しますから、 機体の中心、つまり翼の下にマウントするしかありません。 また、リアエンジンはエンジン整備を高所で行うことになるので、 メンテナンス作業自体が複雑になるという欠点がありましたが、 主翼下だとエンジンの点検整備が簡単にできます。 B737MAXなんかはB737NGよりもちょっと大きいエンジンを ちょっと主翼下の前めにズラしただけで重量バランスが崩れて、 それをMCASというシステムで機械的に補正するという無理をしたので、 そのシステムのちょっとした不具合で、一時期事故が多発しました。 今の飛行機の重量バランスというのはそのくらいシビアなのです。 ちなみにリアエンジンはダグラスだけのものではなく、 ロッキードのトライスターL-1011もボーイングのB727も リアエンジンの3発機ですし、 イリューシンのIL-62なんかはリアエンジン4発ですよ。

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書き忘れが1点。 旅客機の燃料タンクは主翼内にありますが、 リアエンジンだと、タンクからエンジンまでの距離が遠くて、 ポンプで燃料を送るのが非効率という点もあります。

整備のしやすさが主な理由じゃないかな。 地面から近いので手が届きやすい。 尾翼だと近づくのも大変そうです。 後は安定性かなと思います。 致命的とは思わないけど、 重心よりもかなり後ろにあるので方向安定性が少し減ります。 でもプライベートジェットでは多いので、そこまで悪くないのでしょうか。 垂直尾翼の根元だと 気流の流れが悪くなりエンジン性能が減少し、 尾翼の面積が減るので安定性は落ちる事が考えられます。 他の事で考えると 振動や機内での騒音もやや落ちるそうですが この辺は良く分かりません。 > ダグラスしか作れないロストテクノロジーなのでしょうか。 そこまででも無いと思いますよ。 急には変わらない世界ですが、 将来の新型機で採用されないとは限らないでしょう。 欠点もあれば利点もあります。