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石油ファンヒーターについて。 一酸化炭素の危険性があるのは周知の事実ですが、暖気の中に含まれているのでしょうか?

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石油ファンヒーターについての疑問について、以下のポイントに分けて説明します。 1. 石油ファンヒーターと一酸化炭素の関係 石油ファンヒーター(特に非FF式)は、燃焼によって一酸化炭素(CO)を発生させる可能性があります。これが主な安全上の懸念点であり、正しい使用法を守らないと危険を伴うことがあります。簡単に言うと、石油を燃焼させる過程で酸素を消費し、二酸化炭素や一酸化炭素を排出します。このため、換気が不十分な室内で使用すると、一酸化炭素濃度が上昇し、最悪の場合、一酸化炭素中毒を引き起こす恐れがあります。 一酸化炭素が「暖気」に含まれているかどうかについてですが、暖気(暖房を提供する空気)そのものには、直接的に一酸化炭素が含まれているわけではありません。ただし、ファンヒーターの燃焼室内で発生した一酸化炭素は、暖気と一緒に室内に放出される可能性があります。したがって、暖房を使用する場所の換気が非常に重要になります。 2. FF式(強制排気型)との違い FF式石油ファンヒーターは、非FF式とは異なり、燃焼ガス(例えば一酸化炭素を含む)が室内に放出されず、専用のダクトを通して室外に排出されます。これにより、室内の空気中に一酸化炭素やその他の有害なガスが蓄積するリスクがなく、換気が十分でない状況でも安全に使用できます。 一方、非FF式の場合は、暖気と一緒に燃焼ガスが室内に放出されるため、換気が不十分だと危険です。このため、換気を意識した使用が非常に重要になります。 3. 既存のファンヒーターを別部屋に設置し、暖気をダクトで引っ張ってくる案について ご提案の通り、ファンヒーターを別部屋に設置し、暖気のみをダクトで引き込むという方法は、物理的には可能ですが、いくつかの問題点が生じます。 • 一酸化炭素の排出:非FF式の場合、暖気の中に一酸化炭素が含まれている可能性があります。暖気をダクトで引き込んだ場合、その暖気に一酸化炭素も含まれることになるため、ダクトを通じて他の部屋にそれが流れると、その部屋でも一酸化炭素濃度が上昇するリスクがあります。 • 換気の問題:別部屋に設置しても、その部屋での換気が不十分だと、一酸化炭素や酸素不足を引き起こす可能性があり、安全性が確保できません。また、ダクトの長さや設置方法によっては、暖気の流れが効率的でない場合もあります。 • ダクトの取り回し:暖気だけでなく、排気ガスも外に排出されることが理想ですが、非FF式ファンヒーターにはその機能がないため、別途排気用のダクトを設置する必要があります。これは非常に手間がかかり、構造上も難しい可能性があります。 4. 安全装置と空気の酸素濃度、CO検知について 現代の石油ファンヒーターには、多くが「酸素濃度低下検知装置」や「一酸化炭素濃度検知装置」などの安全装置を搭載しています。これにより、空気中の酸素濃度が低くなったり、一酸化炭素が一定濃度に達すると自動的に停止するようになっています。しかし、問題は設置場所が換気されていない場合です。 換気が不十分な場合、これらの安全装置が作動せず、酸素濃度が低下し続けたり、一酸化炭素が室内に蓄積する可能性があります。特に「換気開けっぱなしの別部屋に設置」という案では、その部屋の換気が適切に行われていないと、十分に安全を確保することができません。 5. 一酸化炭素チェッカーの重要性 一酸化炭素チェッカーを購入されたとのことですが、これは非常に重要です。特に非FF式ファンヒーターを使用する場合、常に一酸化炭素濃度を監視することで、安全に使用することができます。一酸化炭素チェッカーは室内のCO濃度が一定レベルを超えた場合に警報を発するため、早期に危険を察知し、迅速に対処することができます。 結論 あなたの提案された設置方法(別部屋に石油ファンヒーターを設置し、暖気をダクトで引き込む)は、技術的には可能かもしれませんが、換気と安全面でリスクを伴います。一酸化炭素や酸素濃度に関する安全性が十分に確保できない場合、予期せぬ事故を防ぐためにも、FF式を使用するのが最も安全です。 もし一時的な対策として非FF式を使う場合は、使用する部屋の換気を十分に行い、一酸化炭素チェッカーを常に監視し、定期的に空気の質をチェックすることが求められます。また、使用中は室内に誰も長時間滞在しないようにし、適切な換気を心掛けることが重要です。

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燃焼ガスに含まれるから暖気に含まれてます。 純粋な日本家屋ならリスクは低いが、マンションとか高気密だと 時々換気した方がいいかも。