どんな解説で、どこがわからなかったんですかね。
この問題は、確率というより、整数の性質の知識が求められるんですが、
小学校で習っているはずなので、詳しく解説してないとかですか?
まず、復習もかねて、倍数の見分け方からです。
問題に関連しない数もありますが、
必須の知識なので、ぜひ覚えてください。
・2の倍数
一の位が偶数
・3の倍数、9の倍数
各桁の合計が3の倍数ならば3の倍数
各桁の合計が9の倍数ならば9の倍数
・4の倍数
下2桁が4の倍数
・5の倍数
一の位が0か5
・6の倍数
3の倍数、かつ、2の倍数
・8の倍数
下3桁が4の倍数
次にこの問題の考え方ですが、
本番の試験を想定すると、効率と正確さがとても重要です。
例えば、(1)素数、を数えるのに、いちいち
10a+bが素数になるのは、a=0の時は、b=2,3,..... なんて計算してると
この問題だけで試験時間が終わりそうだし、
なにより、大人でも間違えるくらい危ない数え方です。
この問題は、(1)~(4)まで同じaとbについて問われていて、
しかも、10a+bは、十の位がa、一の位がbの数字のことなので、
まず、10a+bの36通りを全部イメージする、あるいは書き出してもいいです。
2, 3, 4, 5, 6, 7,
12,13,14,15,16,17,
22,23,24,25,26,27,
32,33,34,35,36,37,
42,43,44,45,46,47,
52,53,54,55,56,57,
そして、(1)~(4)の問題について、該当する数字を数えれば楽だし、
抜けもある程度防げます。
この数字をイメージしながら問題を解きます。
(1)素数
素数は、1とその数以外に約数を持たない数です。
1桁の数字の素数は、2,3,5,7の4通り
また、2桁以上は、1とその数以外に約数を持つ数を除外して、
残ったものが素数です。
そして、
b=2,4,6の時は、10a+bは2の倍数、
b=5の時は、10a+bは5の倍数なので、
残りの b=3,7についてだけ調べればいいわけです。
13,17,
23,27,
33,37,
43,47,
53,57,
更に、a+bが3の倍数のものを除外すると、以下の7通りです。
13,17,
23,
37,
43,47,
53,
よって、1桁と2桁の素数の合計は。、4+7=11通りです。
(2)6の倍数
3通りの考え方で数えてみます。
①
最大57までの6の倍数は、
6,12,18,24,30,36,42,48,54
このうち、2≦b≦7を満たすのは、
6,12,24,36,42,54の6通り
②
6の倍数とは、3の倍数で偶数のものです。
だから、b=2,4,6についてだけ調べればいいし、
更に、
b=2の時は、a=1,4だと、10a+bは3の倍数、
b=4の時は、a=2,5だと、10a+bは3の倍数、
b=6の時は、a=0,3だと、10a+bは3の倍数だから、
これを満たす組合せは、3x2=6通り
③
6の倍数は、6連続の数字の中に、必ず1つだけ存在します。
bは6連続する数字なので、1つのaに対し、
10a+bが6の倍数になるbが必ず1つ存在します。
よって、6の倍数の総数は、aの数と同じで 6通り
(3)3で割っても4で割っても1余る
3と4の最小公倍数が12なので、
3で割っても4で割っても1余る数字は、12の倍数+1です。
最大57までの12の倍数は、12,24,36,48なので、
12の倍数+1は、13,25,37,49です。
このうち、2≦b≦7を満たすのは、
13,25,37の3通りです。
求められているのは確率なので、3/36 = 1/12
(4)
これも重要な知識ですが、整数の約数の個数は、整数を素因数分解して、
Aⁿ¹xBⁿ²xCⁿ³だったら、(n1+1)x(n2+1)x(n3+1)個です。
だから約数が3個になるためには、素因数は1個で、A²の形だけです。
最大57までのA²の形なのは、4,9,16,25,36,49ですが、
Aが素数のものは、4,9,25,49です。
更に、このうち、2≦b≦7を満たすのは、
4,25の2通りです。
求められているのは確率なので、2/36 = 1/18