こんにちは。
>そもそも、自分が「詰めろ」の意味を間違えているとか?
その通りでしょうね。
>「詰めろ」の手って何も「王手」である必要は無い
「必要はない」ではなくて「詰めろの手が王手であることはあり得ない」
です。
以下、説明します。
★「王手」 放置すると、次の手で相手の玉を取れる手のことです。
たとえば、後手玉が51にいて、先手が52金と指せば王手です。
将棋は、王手をかけられた方は、必ず、その王手を回避する手を指さなければいけません。王手を回避しない手を指せば、反則負けになります。
・「詰み」 そうはいっても、王手をかけられた方が、どう指してもその王手を回避できない場合があります。こうなった状態を「詰み」といいます。
王手を回避できなくなった対局者は「詰まされた」ことになります。詰まされた対局者は投了しなければなりません。(投了しないで、王手を回避しない手を指せば、反則負けになるので、結局、負けです。ただしこういう態度は非常にマナーが悪いとされます)。
・「詰ます」 相手に王手をかける、相手が回避する、また王手をかける、、、と、王手の連続で、最後に相手を、王手を回避できない状態(詰み)に追い込むことを「詰ます」とか「詰ませる」といいます。
★「詰めろ」 自分が、王手以外の手を指して、相手の番になった。ただし、相手の玉はさっき自分が指した手によって、危険な状態になっている。相手が適切な守りの手を指さず、こちらの玉に王手もかけずに、自分の番がきて攻める手を指せれば、その時には、自分は相手の玉に王手をかけて、相手が回避しても次次と王手を続け、相手を詰みに追い込んで勝てる。
こういう状況が「詰めろ」で、「相手玉に詰めろをかけた」といいます。
だから「詰めろ」の手が「王手」であることはありえません。
なお、「詰めろ」をかけられた相手が勝つ方法は二つです。
・一足先に、こちらの玉に王手をかけて、詰ましてしまう。
・自分の玉が次に詰まされないよう、適切な守りの手を指して、
勝負を先送りする。(そして、いずれはこちらの玉を詰ます)。
まとめると
「詰めろ」とは
「王手じゃないけど、次にこちらが攻撃できたら、そっちの玉を詰ますよ」という手のことです。
だから、詰めろが王手であることはありえません。
ちょっと複雑かもしれませんが、これは将棋の終盤では超基本です。プロ棋士の解説を聞いていても「詰めろ」はよくでてきますので、観る将の方も理解しておくと、よりいっそう、将棋を楽しめると思います。