この手の質問は、もう何十回と回答しているのですが
そもそもとして「指定校推薦」というのはどんな入試システムなのか。
大学が、在籍している学生が学業が優秀で勤勉であると判断した場合、その学生の出身高校に対して、その学生と同様の優秀な生徒を、高校の側から推薦を求めるといった仕組みです。
高校の側は大学の要請に応えて、自校で優秀であると判断される生徒を責任をもって推薦をする。大学側は推薦された生徒を、受け入れる。
それが指定校推薦入試制度です。
したがって、基本的には指定校推薦において、不合格になることはありません。もし不合格になるようなことがあったら、それは受験者ではなく、大学と高校の信頼関係の問題になるからです。
もちろん、まったくないということはありません。
あらかじめ指定校推薦であっても不合格になる場合があることが初めから高校側に伝えられている場合、高校が推薦してきた生徒であっても、大学側が実施する学力テストによって規定の得点に達しない場合、などがあります。こちらの場合も、あらかじめ大学側から高校側にその旨が伝えられています。
あるいは、高校側が推薦した生徒が、法律に抵触するような事例などの素行不良があった場合など。ただしこういう場合は大学側が不合格とするのではなく、高校の側がその事実を把握した時点で、大学側に合格辞退を申し出るというのが普通。
前置きが長くなってしまいましたが…
ですから、小論文の字数が多少足りないとしても、それが理由で合格できないということはありません。
もちろんのことながら、400次指定ならばのはあいその8割、320字は欲しいところではありますが、小論文の書き方云々や字数などにについては、ある程度の字数を確保するというのは将来にわたっても求められる場合が多いですから、きちんと周到にしておくってのは言うまでもないこと。
高校が質問者さまが小論文がきちんと書けないことによって大学側との信頼を損ねる、と判断されれば、高校の側から合格を辞退することを求められるかもしれませんけれどね。
まぁ高校生の小論文なんて、それほどきちんと書ける、なんてことはないのが普通ですから、高校もそんなことで大学側に辞退を申し出るなんてことはないかと。もしそんなことをしたら、それこそ大学側の信頼を失うことになるでしょう。
はっきり言ってこれまでに書いた通りで、
「そのレベルで大学側から不合格とされることはない。」
となります。
不安なのはわかりますが、指定校推薦ってのは受験者がどうこうではなく、大学と高校の信頼関係によって合否が決まるわけです。
逆にいえば、大学側に「やっぱり不合格にしてください」と質問者さまが申し出ても受け入れてくれないってのも。
それより、質問者さまが求められることは、大学に進学した時点で、学業不振や怠慢などで大学でのスコアを下げることがないようにする、それが指定校推薦をしてもらった高校に対する誠意と、後輩への指定校枠を確保する使命があるってことですかねぇ。
もちろん「そんなこと知ったこっちゃない」ということで、大学で遊ぼうが留年しようが退学しようが、指定校枠が取り消されようが、気にすることはない、とも言えますけれどね。
まあそんなところです。