お国の政策でこういうシステムになっています。
お母さまが搬送された病院は急性期病棟しかない病院だと思われます。地域の中核を担うような大学病院やいわゆる高度医療センターなどの病院です。このような病院では入院期間が決められていますので、ある程度安定すれば地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を有するような病院に転院になります。リハビリに関しては最近は術翌日からリハビリが入り急性期リハを行います。
病院については、医療改革が何度も行われており、病院の機能を明確にするという事がなされてきました。
大病院、高度急性期医療を行う病院はそこに専念すること、その為にも設備や入院期間〇日という厳しい施設条件をクリアしていきます。もちろん病状が安定しない人を無理やり転院はさせません。
患者さんとしてはある程度治るまで診てほしいですし、そもそも転院は労力がいりますので、控えたい所ですが、いつまでもベッドが空かない急性期治療を受けなければならない人、その病院でないと受けられないような機器で治療を受ける人の為にベッドが空きません。その為に急性期病棟のみの病院はある程度病状が安定すれば、転院を勧められます。この期間については概ね2週間です。もちろん、看護師、理学療法士、医師からそれぞれ看護サマリー、リハビリテーション情報提供書、医師の診療情報提供書、薬剤情報などしっかり転院先に引き継がれます。
お母さまの状況によって、元の病院の回復期リハビリテーション病棟なのか、地域包括ケア病棟なのかは病院同士のやり取りやご家族の話し合いで決まります。