数学の勉強で最も重要なのは「自力でわかるところから順番に」です。
数学は積み重ねの学問です。
数学が苦手な人は、今、習っている単元の基礎問題だけを基礎と思い込んでいることがありますが、
数学の基礎は、それまでの算数・数学の授業内容すべてです。
数学で、わからない問題で躓いたなら、その基礎となる過去の内容を身に付けていないと言うことです。
国語で例えるなら、前の学年で習っておくべき漢字や慣用句の意味を覚えないまま、その漢字や慣用句が使われている文章を読もうとしているようなものです。
高校数学までの数学は、既知の知識の使い方の練習です。
国語で例えると「日本語の読み方や書き方」に対応します。
「漢字など単純に覚えるもの」が「数学用語など」
「文法のような決まりを覚えるもの」が「解法など」
「ことわざ・慣用句など」が「定理・公式など」
高校数学までの数学は「数学の読み方や書き方」です。
数学が苦手な人の多くは「算数レベルなら使う練習をしなくても大人になれば国語と同じように自然にできるようになる」とか
「数学は公式や解法を読んで理解すれば練習をしなくても国語と同じように普通に話せるようになる」などのように思い込んでしまっています。
その国語ですら「毎日、何度も使っているから使い方を覚え、話せるようになったもの」なのにです。
小学校低学年頃の漢字・熟語の書き取りや「〇〇(慣用句)を使った文章を作りなさい」みたいな練習を、やらされた記憶があると思います。
めちゃくちゃめんどくさくてつまらなかったですよね。
でも、日本語の文章の作り方は使って覚えなければ、日本語は読んだり書いたりできないんです。
日本語の教科書(本)を読んだだけで、日本語で書いたり話したりできるようになる外国人って普通いないですよね。
自転車の乗り方を本で読んで言葉を覚えても、自分で自転車をこぐ練習をしなければ、自転車の乗り方が身に付かないのと同じです。
国語も数学も言葉を聞いたり読んだりで覚えても、自分で覚えた知識を使う練習をしなければ、知識の使い方が身に付かないのです。
自力でできるレベルの過去の学年の文章問題まで、遡って、そこから復習しましょう。
自力でできなくなってからでは、まずやる気が起きないので勉強を始められません。
自力でできないのに「他の人はできるから」のような順番を無視して、自力でできないところを勉強しても、できるようにはなりません。
数学の勉強で最も重要なのは「自力でわかるところから順番に」です。
頑張ってください。