基本的には受けません。 なぜなら敗訴した時点で依頼者と揉めることが透けて見えるからです。貴殿は、着手金だけで４０万も５０万も払ったのに「ハイ負けました。」と弁護士から言われて納得しますか？仮に訴訟で勝訴判決が出たとしても「1円も回収できませんでした。」と言われて着手金を払って良かったと思いますか？普通の人は納得しないです。だからまともな弁護士は負けると分かっている事件は受任しません。 弁護士の中にはリスク告知を徹底した上で受ける人もいるようです。しかし普通の依頼者はリスク告知の内容など正確には理解していません。なので負ければやっぱり揉めます。だから鋭い弁護士ほど危険を察知して負け事件はできる限り受けまないよう上手く立ち回ります。 もっとも「不利」と分かっている事件であっても、不利の程度によっては和解で中間的な解決に持っていけるケースもあるので、その時は受ける場合もあります。 要は、甘い予測の下、何でもかんでも受ける弁護士というのは、詐欺師が金目当てで弁護士バッジを付けているだけなので気を付けましょうというお話。