業者オークションで出品車両の検査をしていました。
シルビアで修復歴無しの物はほぼ存在しないでしょう。
Q'sだとまだ修復歴無しの確率は高そうですが、ボディーの状態が良ければ箱替えのベースとしてそれなりの価格で流通します。
世の中、安い物はそれなりで良い物もそれなりの価格になっています。
勿論、高くて悪い物なんていくらでもあります。
安く買ってお金と労力を無駄にするか、
高くても最初から出来上がった物を買うか、どちらかです。
修復歴の判別の仕方ですが、オークションの検査だと、ボンネットを開けただけで分かる場合もあれば、塗装だけされていて修復箇所が見つからない場合はバンパーまで外して探すこともあります。
ウェザーストリップは部分的にですが、各ドア毎にそれぞれ捲り、タイヤハウス内のフェンダーライナーも隙間を開けて覗きます。
中古車雑誌に記載されている、『ネジの外した跡』は基本中の基本ですが、ネジなど外していなくても修復歴有りとなる車は沢山あります。
『ネジを外した跡』とは、パネルを交換したり脱着/調整も含みますが、パネル交換(フロントフェンダー/ドア/ボンネット/トランク)の場合は、それが新品か中古交換なのかまで見分けます。
※ネジ留め以外のスポット溶接による交換パネルは新品が使用されます
中古車販売店の店頭ではそこまでできないですよね?
友人が中古車を購入する際、同行して見てあげたこともありますが、LEDライトで照らして目視で判断できる箇所しか見れません。
これまで、何万台以上の車を検査してきましたが、修復箇所を見れば『これ、人死んでるんじゃない?!』と思えるような状態から直してる車など、どこまでの損傷を受けたのか想像できます。
また、業者オークションの出品ブロックには【現状車コーナー】というのがあり、事故現場から直接運んで来たような車だとエアバッグに血痕があったり、車はグチャと潰れてるのにエアバッグが展開してなかったりする車があります。
冠水車やエンジン/ミッションの故障で自走ができない車はこのコーナーに該当します。
長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。