回答(2件)
フリーランスの実務翻訳者です。 (1) 翻訳の仕事には大きく分けて実務翻訳、映像翻訳、および出版翻訳があります。全体を「翻訳者」と呼び、その中で出版翻訳を手掛ける人を「翻訳家」と呼ぶ場合があります。 この回答では翻訳の仕事全体について述べます。出版翻訳についてのみの回答を希望されている場合には、その旨を知らせてください。 なお、実務翻訳または映像翻訳の仕事をしながら、出版翻訳を目指すかたもいらっしゃいます。いきなり出版翻訳を目指すというのはリスクが大きいでしょう。 (2) 英語の資格と翻訳の力とは直接の関係がありませんが、現役の翻訳者はTOEIC 900点以上または英検1級所持者が多いようです。これらの資格がなくて継続的にお仕事を得ているかたは、何らかの分野で人並み外れた経歴やスキルを持っていると推測しています。 (3) 私は会社員のかたわら副業として翻訳を始め、今は会社員を退職して専業の翻訳者です。 「人脈」と「運」の要素があったと考えます。 人によってさまざまですのでX(旧Twitter)の「#どうやって翻訳者になったか #実績ゼロから翻訳者に」のハッシュタグから調べて参考にされることをお勧めします。 (4) 翻訳者志願者を対象にして、高い英語力がなくても翻訳者になることができるのように宣伝する講座(不当に高額)があります。安易に申し込まないように注意してください。注意すべき講座についてわかりやすく書かれたnoteがありますので紹介します。 「英語力がなくても短期間でAI翻訳家になれる! AI翻訳アカデミーって大丈夫? 塩貝香織ってどんな人?」 https://note.com/sagi_291/n/n00a600b61448 中日新聞でも報道されました。 https://www.chunichi.co.jp/article/901927 最近では「AI英語ライター」を養成するという講座や「翻訳カレッジ」を名乗る講座も現れています。十分に注意してください。 (5) そのほか、参考になるものをお知らせします。 「憧れ」じゃ無理。そやけど、本気で覚悟決めたんやったら、一度読んでみてください。(note) https://note.com/sagi_291/n/ne1e5baf2b2a7 翻訳者になるため、続けるためのヒント ペーパーバック 渡邉ユカリ(著)【Kindle版もあります】 https://www.amazon.co.jp/%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%80%81%E7%B6%9A%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%83%92%E3%83%B3%E3%83%88-%E6%B8%A1%E9%82%89%E3%83%A6%E3%82%AB%E3%83%AA/dp/B0BCSFDZ7Z/ 通訳者・翻訳者になる本2025(イカロスMOOK)毎年1月に新しい版が出るようです。 https://www.amazon.co.jp/%E9%80%9A%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%83%BB%E7%BF%BB%E8%A8%B3%E8%80%85%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E6%9C%AC2025-%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%82%B9MOOK-%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%82%B9%E5%87%BA%E7%89%88/dp/4802213751 「『スティーブ・ジョブズ』翻訳者の仕事部屋 フリーランスが訳し、働き、食うための実務的アイデア」(井口耕二・講談社) (6) ご質問があれば歓迎します。なお、ご質問者の現在の英語力を補足で知らせていただけると適切な回答が寄せられやすいでしょう。 【質問者様へのお願い】他のかたの回答も知りたいため、解決済みとして早期に回答を締め切らないようにお願いします。
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