Miniが輸入車の中で一番売れている理由は複数ありますが、一番大きいのは徹底したブランド戦略ですね。日本車や海外有名メーカーの多くは一つのブランドの中に複数の車種を要していますが、Miniは２０００年以前のローバーの時代からモデルチェンジを行わず、Miniとしてのブランド価値を高めてきました。その後、ローバーの破綻に伴ってBMWが引継ましたが、スタイルは以前のオールドミニのままで、メーカーのBMWの名前は表に出さず、徹底してMiniのブランドを維持することに注力しました。現在のMiniは中身は完全にBMW車ですが、スタイルやイメージは依然のオールドミニのままです。オールドミニの時代から日本では人気がありましたが、BMWに代わってもMiniのブランドを前面に出しています。加えて、Miniブランドでの車種展開を複数用意し、多くのユーザーに受け入れられるようにしている点も、重要なポイントです。多くの日本人はMiniをBMWブランドとしては見ていないでしょう。そこら辺がBMWのうまいところですね。