優秀なんだけど、当時の陸軍内部の派閥抗争の影響でエリートコースを外されちゃった人という方が良いかも。 当時の皇道派とか党勢派という派閥を聞いたことがあると思うんだけど、その2つの派閥が争う前に陸軍で力があったのが宇垣閥と言う派閥。 小磯はこの宇垣閥の人なんです。 この宇垣派は派閥名でもある宇垣一成が予備役になって陸軍を去ると一気に力を無くして皇道派の時代になる。 小磯はこの辺りでエリートコースを外れてしまうんですよ。 宇垣はのちに昭和天皇から大命降下、つまり総理大臣をやれと指名されてるんだけど、その時には統制派が力を持っていた陸軍から大臣を出さないと言われてしまうんですね。その時に小磯にお前が陸軍大臣をやってくれないか？と頼むんだけど、小磯は今の自分が大臣を受けても東京に行くまでに予備役にされてしまいます。と言って断っている。それくらい陸軍内部で人望も力も失っていた。