要するに、管理員に何を求めるのかということです。管理員の日常業務としては、清掃と窓口対応、それから建物・設備の目視点検と管理会社への報連相、それに伴う事務作業です。
小規模マンションでは、それらを全部やったとしても、おそらく半日くらいで済みます。ですから、フルタイムで働く管理員は日常業務が済んだら、あとは窓口に座って、住人からのクレームがない限り、のんびり居眠りなどして暇そうにしています。かつて私のマンションではそうでした。
おっしゃる通り、土日とか夜間の緊急な一時対応は、住み込みの管理員でないとできませんが、緊急事態はめったに起こりません。めったに緊急対応に、住み込みの管理員の、つまり24時間365日分の給料を支払えるのは、おそらく大規模マンションでしかできないでしょう。
ちなみに、私のマンションの例を書きます。築33年38戸ですが、当初20年間は管理員が1日8時間週6日勤務していました。かなり高額な管理費を支払っていました。この管理員は午後は窓口に座って居眠りをしていたので、当時、管理組合の理事長だった私は、管理会社を変更し、管理員の勤務を週4日1日3時間の勤務に変更したところ、管理会社へ支払う管理委託費がそれまでの3分の1に減りました。
それでは緊急対応はというと、これはほとんどの場合が機械設備の不具合なので、警備会社と機械警備の契約したら24時間365日の緊急対応をしてくれます。費用は月1万円ほどです。難点は警報が鳴ってから、警備員が現場到着するまで20分ほどかかることです。住み込みの管理員ほどにはすぐには対応できません。難点と言えばそれだけです。しかし、その難点を避けるために毎月何十万円も余分に支払うのは無駄な出費だと思います。