医薬品といっても製造方法はさまざま。
生物の機能を利用して製造する、いわゆるバイオ医薬品とか、自然界の植物や
微生物から抽出するものとか、あとは化学合成でつくるものとかね。
もともとは天然の物質を抽出して製造していたものが、化学合成する手法を
開発して化学合成法に変わっていく、というようなものは多いね。
例えばペニシリン。もともとはアオカビから発見されたという話は有名だから
ご存じかもしれないけど、この最初に発見されたペニシリンは今では化学合成法
が開発されて、化学合成で製造されている。その方が大量生産に向いていて
コストも安い。話を抗生物質一般に広げると、今でも化学合成でなく微生物など
から抽出・精製するものや、抽出した後に化学的にちょっと構造を変えてやる
半合成の抗生物質なんてものもある。
んで、化学合成する場合には当然原料がいるけど、こう言った合成原料って
石油から作る化合物が非常に多いんだよね。
プラスチックや合成繊維を作るために合成原料は大量に作られているから、
合成材料としてはとても安価に手に入るんだよね。
というわけで、ご質問のお答えは「石油を原料にして作る薬は多い」。