条件付き確率として解くこともできます。 a[6]が偶数である確率は、5番目までに偶数2個と奇数3個を取り出す確率だから、(3C2×5!)/6! また、a[1]が奇数でa[6]が偶数である確率は、(3C1×3C2×4!)/6! よって求める条件付き確率は、 { (3C1×3C2×4!)/6! } / { (3C2×5!)/6! } = 3/5 ---------- その上で、写真上部に "実質的に" 条件付き確率でもなんでもない とあるように、別に↑のように考えなくても3/5だと分かるんですよ、 という話をしています。 "条件付き確率でない" んじゃなくて、 "もっとシンプルに考えられる問題だ" と言っているんです。 ---------- >事実として確定してしまった問題 6番目を引いている時点で、1番目の偶奇は既に「事実として確定」しているということです。 著者は、読者の学生に向けて、模試や試験で「シンプルに考えられる問題」に面したとき、そうだと気付いて欲しい訳です。その、気づくための手がかりの1つとして、このような名付けをしています。 (でも人によっては、事実として確定してしまった=まさに条件付き確率そのもの、と感じると思いますが) 説明の後半で「記憶障害問題」「時間の順序が逆のくじ引き」とも言い換えていますが、ともかく、「シンプルに考えられる問題」に対して、そうだと気付けるように、いろいろな言い方で型にはめようとしていて、その1つが「事実として確定してしまった問題」というフレーズです。