ざっとまとめると、
◎タイッツー→細かい配慮や設定が可能。精神衛生に良い。内輪向けの保守的な創作と交流におすすめ。
◎くるっぷ→運営に難あり。交流できるほど人いない。外界と距離を置きやすい点や小説置ける点は良い。作品倉庫としてならアリ。
◎にじみす→規約ガイドライン遵守さえすれば自我を出しやすく手軽に承認欲求満たせる。アクティブな創作と交流を両立するならここ。
◎ブルスカ→UIがXに近い。センシティブは不向き。嫌な投稿が視界に入りにくいのでゾーニングさえクリアすればまったり交流可能。
こんな感じです。詳細な雰囲気などは以下にまとめましたがかなり長いので読まなくても大丈夫です。
◎タイッツー
リプライ制限やリプライ内容(通常リプ、スタンプのみetc)やセンシティブのワンクッションなど、発信・受信内容や公開範囲を細かく絞れるので精神衛生第一でトラブルを回避するなら圧倒的にタイッツーがおすすめです。長文にも対応しているので考察やレポなんかにも使えます。
ハッシュタグはあまり活発な印象がなく、どちらかというとPTL越しで会話したりPTLから気が合いそうな人を見つけてフォローするような感じだと思います。
ユーザー層は配慮が行き届いた環境や秘匿性を求めてきた保守層が多いイメージなので積極的な交流や新たな出会いというよりかは内輪でワイワイするのに向いているかも。
あと何故かタイーツガチャやログインボーナスといったソシャゲ風のお遊び機能があります。笑
Blueskyのフィードと似ていますが、TLに好きなハッシュタグを固定してホームで閲覧することもできます。
個人運営ゆえに企業運営のくるっぷと比較されたりリスク回避でおすすめしないと言われることが多いタイッツーですが、くるっぷよりも遥かに機能が充実していて運営に積極性があります。個人か企業かを問わないのであればくるっぷよりもタイッツーをおすすめします。
◎くるっぷ
元々オタク向けなのでAIや二次創作の区分を細かく設定できるのと、絵だけでなく小説置き場にも使えるのが強み。交流というよりかは壁打ちや万が一のための作品倉庫向けだと思います。元々は検索避けや山奥のアトリエを売りにしていたのでかなり閉鎖的な雰囲気が目立ちます。愚痴ネタバレなど、見る人を選ぶ投稿をする方や人目を忍んでひっそり活動したい方にはおすすめ。
パブリック24という24時間後に投稿が消えるPTLがあり、現在はそっちがメインのような使われ方をしていますがあまり治安が良いとは言えないので閲覧は自己責任で行って下さい。ちなみにPTLは設定から非表示にすることもできます。
こちらは企業運営ですが度重なる失言失態で運営が炎上体質なのと、ユーザーのモラル(特にPTL)もかなり低く排他的なので長期的な利用を視野に入れるならあまりおすすめはできません。創作向けの看板も気付いたら何のアナウンスもなくそっと降ろしていました。
Xのトラブル時など一時的に人口が増加することはありますが、最近は特に運営に動きがないのでアクティブユーザーがすぐ沈静化してしまうのもネックです。タグやTLも過疎気味でほとんど機能していません。
当初売りにしていた検索避けも現在Googleやその他エンジンに貫通してしまっている状態なので創作をするなら暫くは様子見した方が無難かと思います。
◎にじみす
Misskeyのサーバーのうちの1つ。とにかく人が多いのでローカルは特にTLの動きが激しいです。ハッシュタグは存在しますが、特定のジャンルやトピックに特化したチャンネル(Xでいうコミュニティ)が既に存在することと、公開範囲をLTL(ローカル)にして投稿する方が他人の目につきやすいためタグはあまり機能していないと言っていいと思います。
どんどん好きを発信して自我を出していこう!という空気感が強いので大人しく壁打ちしているだけだとリアクションはもらえますが一向に新しい交流が生まれません。
リアクションやカスタム絵文字などが充実しているので交流や出会いは二の次でLTL・PTLに作品を投げて手軽にリアクションしてもらって承認欲求を満たす使い方をしている人もいますが、自我が強い人たちが多く集まるので自分から積極的にならないと取り残されてしまう感じがします。
鍵垢はありませんが初期設定を諸々変更すれば鍵垢と実質同じ使い方は可能です。確か検索避け設定も自分で変更可能だったと思います。
人が多すぎるが故にスパムが急増しているのがやや難点です。
創作ガイドラインがかなり細かく定められているのと、ユーザー自身が公開範囲をオープンか内輪か…etcを細かく選択する余地があるためパブリックやホームではCWやNSFWの際どい絵が大っぴらに流れてこないのは魅力的だと思います。
これはにじみす以外の個人運営インスタンスにも言えることですが、法人化されていないインスタンスは有志たちによって維持・提供されているため、自分たちで良いものを作りあげていこうという当事者意識が非常に強いです。
そのため、規約やガイドラインの理解が甘いまま投稿していると村八分みたいな空気で誰もリノート(リポスト)やリアクションをしてくれなかったり非常に孤立しやすい空気感になっています。
集団の一員として当事者意識がない、有志たちの恩恵を享受するばかりでコミュニティのルールを尊重できない自分本位な人は置いてけぼりにされるので規約やガイドラインはしっかり理解したうえでルールは遵守してください。
◎Bluesky
つい最近招待制が廃止になりました。鍵垢が存在せず、にじみすのような鍵垢同等の設定もありません。一見すると危なそうですが、逆に完全オープンの方が不用意な発言によるリスクヘッジに意識が向くため、炎上発言やクソリプなどの抑制に繋がっているようでその手の投稿はほとんど目に入らない印象です。
リプライはある程度制限できますが投稿の公開範囲は変更できません。投稿は全て公になります。
最近になってXとブルスカに同時投稿できるツールが公開されたのでXと併用して運用していく場合はそちらも便利かと思います。
自身や第三者のミュートやブロックは公開になります。モデレーションリストといって、自分がミュブロしたアカウントやミュブロ推奨するアカウントをリストにまとめて第三者に公開・共有することが可能です。
ユーザーは共有されたリストからワンタップで簡単に有害なアカウントを一括ブロックすることができて、中には「スパム副業垢一覧」「AIイラスト投稿垢」など有益性が高いものもあれば、単純に解釈違いや私怨や晒しに使われるリスクもあり賛否が分かれています。
タイッツーのタグやにじみすのチャンネル同様、自分が気に入ったジャンルやコンテンツのフィードをTLに固定しておくことができます。
メジャーどころの絵や動物フィードのほか、「食べちゃった」「買っちゃった」「偉い」のようにニッチでコアなワードを拾って表示するフィードが数多くあるのでどんなに些細な内容でも自分の投稿は常に誰かしらに見られていると思った方が良いです。
普通の壁打ちには向いていますが誰にも見られたくない、愚痴ネタバレ吐きたいという人には間違いなく向きません。伏せ字機能もないので文字を伏せたい場合はメモのスクショをセンシティブ画像に設定する必要があります。
それからブルスカを使ううえでとても大切なことが、アメリカ基準のSNSなので青少年保護にとても積極的でセンシティブの扱いにかなり厳しいという点です。
ロリショタのセンシティブは当然NGですが、デフォルメが強く未成年を彷彿とさせる絵柄も肌色が多めであれば同様にセンシティブ設定が必要です。成人体型であっても水着絵や上裸など肌露出が多い絵は凍結の対象になりやすいので迷ったら男女問わずとりあえずゾーニングするのが無難です。
場合によってはゾーニングをしていても凍結された例があるようなので成人向け創作者にブルスカは不向きだと思います。外部サイト併用で使い分けるかXなどのリンクを引っ張ってワンクッションすることをおすすめします。
センシティブ基準はにじみすの方がかなり明確かつ詳細に設けられていると思うのでこの辺はちょっと不親切だなと感じますが、逆にセンシティブが苦手な方やゾーニングを徹底して創作活動したい方には選択肢としておすすめしたいプラットフォームです。
私の体感ですがブルスカは発信者側が見つけてもらうための工夫を凝らさなくていい(フィードが勝手に拾ってくれる、閲覧者側が見たいフィードの取捨選択をしてくれる)ため、背伸びしなくていい緩やかな環境が整っているように感じます。
完成した絵や宣伝を流すというよりかは主に進歩報告やちょっとした落書きはブルスカ、宣伝や肌色絵はXと使い分けている創作者も多いようです。センシティブがアメリカ基準なので載せられる創作物の幅は限られてしまいますが、完成絵や自己PRよりも緩くて日常的な呟きが多いので交流オンリーならブルスカもおすすめです。
本当に表面中の表面だけ取り急ぎ書いたので分かりにくくて申し訳ないです。
Xfolioのようなポートフォリオサイトだったり、しずかなインターネットといった精神衛生第一のSNSというのはありますが創作と交流を一つのプラットフォームで両立しようとするとやはりこの中のどれかになってしまうかなと思います。あとはマストドンとかですかね。
タイッツーやにじみすは非公式wikiなどに用語からよくある質問まで有志の方々が詳しくまとめてくださっているので是非wikiも参考にしてみてください。