Q：この二つではどちらが日本語として正しいのでしょうか？ 「目は覚めれど体は動かず」⇒〇 「目は覚めども体は動かず」⇒✖ ⇒「覚めども」ではなく、「覚めれども」です。「覚めども」は文法的に「否」です。 ◎覚めれ（『覚める』の仮定形）+ど（接続助詞）＝覚めれど ◎覚めれ（『覚める」の仮定形）+ども（接続助詞）＝覚めれども ＊接続助詞の「ど」及び「ども」は、逆接の確定条件を表します。現代語に訳すと、「…たが」や「…ても」になります。なお、接続助詞の「ども」は、接続助詞「ど」に係助詞「も」に付いた語です。「ど」よりも強調されています。 ＊接続助詞「ど」と「ども」は、文語の活用語の已然形に付きますが、現代語の仮定形に付いて、文語的な表現に用いられることがあります。例文の「覚めれど」や「覚めれども」もその例です。（文語文法だと「覚むれど」「覚むれども」になります）