そうです。そのように考えて良いでしょう。
大辞林(第三版)では、ラグ・カーペット・マットの意味はそれぞれ次のように出ています。
・ラグ
イギリス原産の厚手の毛織物。床の一部に敷く敷物や、ひざ掛けに使う。ラッグ。
・カーペット
絨緞(じゅうたん)。敷物。毛氈(もうせん)。
・マット
1.玄関や入り口などに置く泥落とし用の敷物。
2.床や廊下などに敷く敷物。
3.体操などで用いる厚い敷物。
4.ボクシングやレスリングで、リングや試合場に敷く厚い敷物。「一ラウンドで敵を-に沈める」
玄関マットや体操用・格闘技用のマットは別としても、「室内の床に敷く敷物」としては、ラグ・カーペット・マットそれぞれに素材や製法などの決まりがなく、あまりはっきりとした定義や、それぞれを分ける違いがない。
唯一、ラグは「厚手の毛織物」とありますが、店頭などで見かけるラグは、毛以外の素材を使っていることも珍しくありません。
強いて言えば、ラグ・カーペット・マットはだいたいのサイズで呼び分けられていることが多いようです。小さい方から、マット(おおむね1畳くらいまで)<ラグ(3畳くらいまで)<カーペット(それ以上)といったところでしょうか。ちなみに、ラグを「ラグマット」と呼ぶこともあるようです。
マットは入り口や玄関に置くものなどが比較的小さいので、室内でもこのサイズを言うようです。ラグは床全体ではなく「床の一部に敷く」こと、また、ひざ掛けに用いることもあって、1~3畳前後が適したサイズだということでしょう。
ラグやマットは変形が多い?
もうひとつ、ラグ・カーペット・マットの呼び分け方について考えられるのが、カーペットは部屋全体に敷かれることも多いので店頭などで見る限り四角い形状の商品が圧倒的に多くなっています。一方、ラグは円形(丸形)や雲形、ランダムな形や図形をかたどったものなど、さまざまな形のモノがあります。
試しに「カーペット 変形」で検索してみると、変形のカーペットはなかなかなく、カーペットよりもラグやラグマットと銘打たれている商品の方が多くヒットします。ラグとカーペットについては、こうした形状の違いも呼び分けに影響しているのではないでしょうか。
ちなみに、マットは一般的にサイズが小さいこともあり、ラグにも増してさまざまな形状が見られます。キャラクターや特定のアイテムをかたどったものなど、インテリアのアクセントとして使われることを想定している商品も多いようです。
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