ルールブックではこうです。
〔まず、投手は打者に投球する。その投球を打つか打たないかは打者が選択する。〕『野球規則5.03』
〔打者が打った(バントの場合も含む)が、投球がバットに当たらなかったもの。〕『野球規則2.72「ストライク」(a)』
以上の2つだけです。手首が返ったらスイングとか、バットがファールゾーンに残っていれば見送りとか、そのような具体的かつ客観的な基準は何処にも書いていません。目に見えるような判定基準があるのなら、ルールブックに明記しなければいけません。
審判は、打者の意思を見てハーフスイングの判定をしています。投球を打ち返す事を選択したのか、それとも、見送る事を選択したのか、その打者の意思が判定基準です。ヒットや進塁打を打とうとして、投球を打ち返そうとしたのにバットに当たらなければストライク,ヒットや進塁打を打つ意思が無く、見送った方が効果的だと選択し、投球がストライクゾーンを通過しなければボール球です。
2ストライクからのワイルドピッチの際、わざと空振りして降り逃げ出塁するシーンを極稀に観ます。しかし、これはルール上微妙なところです。本当ならば、投球を打ち返す意思が打者に無ければ空振りしてもストライクとはなりません。
※野球規則は千円で市販されてますし、ネットでも全文が載ってます。
補足に関して。
投球がストライクゾーンを通過したのかどうかの判定で、球審は精一杯だと思います。多忙な球審に、微妙なハーフスイング時の打者の打撃意思を確認する余裕は無いと思います。捕手の要求がある場合は、ハーフスイングの判定は全て塁審の判断です『野球規則9.02(c)』。当然ですが、30メートルも離れた場所からバットの角度や手首の返りが確認できるとは思えません。やはり、球審も塁審も、打者の意思に着目しています。ルールブックに基準が無い以上、手首の返りとかの基準を勝手に定めてはいけません。ハーフスイングの基準は非常に曖昧です。個人的には、目に見える基準をルールブックに明記すべきだと思います。