麗花から洵子の妊娠が自然妊娠だと知らされた悠子は、ぼう然。打ちのめされた悠子は、みちるとの約束も無断で破ってしまう。自分が子どもを望んだことから起きた数々の出来事を振り返る悠子は、やがて怒りがふつふつと沸いてくる。「殺してやる…殺してやる」。そうつぶやきながら思い出のみみずくを切り刻む悠子の顔は、まさに鬼そのものだった。
悠子と連絡の取れない洵子の不安は募る一方。那波に相談するものの、彼も悠子に電話したところ、いきなり切られたと話す。
覚悟を決めた洵子は、自然妊娠のことを英矢に告白する。衝撃を受け、お腹の子の父親について問い詰める英矢に、いずれ相手を紹介する、と答える洵子。英矢は憮然としながらも、体を大事にするよう労わりの言葉をかける。
その頃、悠子は眉川病院の診察室へ乗り込み、洵子と一緒になって自分を騙した太郎に詰め寄っていた。怒りを爆発させ、病院を後にする悠子を見かけた洵子は、恐怖のあまり、とっさに身を隠すが…。
数日後。那波家では悠子がサロンで客の相手をしていた。品の良いマダムに調子を合わせる悠子は、客が帰った後、居間で寛いでいた那波にケーキを持ってくる。ケーキにフォークを刺そうとした那波は、何か違和感を感じる。よく見るとケーキの正体は生クリームを塗りたくった携帯電話だった。涼しい顔をして“ケーキ”を勧める悠子に怒りを爆発させ、携帯を投げつける那波。
さらに悠子は眉川家に皆がいるにも関わらず、洵子の部屋に忍び込み、ふくろうの飾りを切り刻む。恐怖の増した洵子は絶望的な気分に。
自分の感情を抑えきれない悠子はみちるにすがりつく。が、洵子を許すしかないとうみちるの言葉が悠子には届かない。
悠子は洵子と話をするため、眉川家を再度訪れる。玄関で見詰め合う洵子と悠子は何も言えず涙を流すが、洵子がつわりを起こす。その姿に悠子はまたしても怒りを感じ…。
以上です。(公式ホームページより)