暗記力なんて問題じゃないんです。 あなたも気づいていますよ。 「高校レベルの大量にある単語なら、頑張ってもなかなか完璧にできない気持ちもわかります」 と。 あなたにとって「高校レベルの大量にある単語」というのは、勉強のできない彼らにとっては「中学レベルの単語」なんですよ。 できない子を教えているあなたならわかるはずです。 生徒たちに日本語が通じますか? できない子を教えるのにもっとも大変なのは「言葉の壁」です。 ある程度まともに勉強をした中学生なら、当たり前のように理解できる日本語を、底辺の子は理解できないのです。 わからないのは英単語だけではありません。それを訳した日本語だってよくわかっていないのです。 そんな人が英単語を覚えるには当然時間がかかります。 できる人と比べてみると本当にいろんなところに差が付いていることに気付きます。 beautifulという英単語を覚えるにしても、差があります。 できる人は、「b」という文字がどんな発音なのかを理解しています。「e」も「a」もそうです。 そんな生徒と、それがわかっていない生徒では、覚えるまでに時間差があって当たり前なのです。 あなたに指導できる余裕があるならば、生徒を残して、長時間かけて勉強させるしかありません。 小学校時代の勉強ですでに大差がついていますので、中学校で同じ勉強をしたところで同じ結果を出すことは不可能です。何倍もあらなければなりません。 サボるのを叱るのは仕方がないですが、覚えられないのを叱るのは無理があります。覚えられなかったら何倍もあらせるしかありません。