（1）三井ホームローン内での比較 三井ホームのローン事業というのは、自分でローンを出しているわけではなく、あくまで提携金融機関のローンを紹介しているだけになります。 「ｅ－タイプ」の提携先は住信ＳＢＩネット銀行株式会社 「ナチュラ」の提携先は福井銀行です。 細かい返済条件や金利もさることながら、そもそもいくらの与信枠をくれるのか、という問題もあります。 たくさん与信をしてくれれば、当面の資金繰りが不透明な間に手元に残る資金が多くなります。全ての手続きや引越しなどが終わって現金があまるようであれば繰上げ返済をしても良い訳ですから、まずは与信枠が大きい方が生活に安全弁が出来やすいと思われます。 住信ＳＢＩネット銀行はおそらく下記の条件がついているはずです。 - 保証料不要 - 団体信用生命保険料および８大疾病保障保険料が不要 福井銀行では、保証料が別枠でかかるはずです。 保証料の目安は、借入金額100万円あたりで下記になります。3000万円借りれば、下記の30倍になります。 10年 9,414円 20年 16,653円 30年 21,843円 15年 13,302円 25年 19,489円 35年 23,772円 また、保険についても福井銀行の場合には、 -「三大疾病＋5つの重度慢性疾患保障付き住宅ローン」を選択の場合は上記金利より年0.200%高くなります。 - 「保証料一括前払不要型」と「三大疾病＋5つの重度慢性疾患保障付き住宅ローン」を両方選択の場合は上記金利より年0.400%高くなります。 http://www.fukuibank.co.jp/rates/loan.html#myhome あと福井銀行の場合には、1年間の固定金利見直し後の変動金利の水準が高くなる可能性がある点にも注意です。 今の金利は、 固定金利選択型 特約期間 適用金利 店頭表示金利 2年固定 年0.700％ 年2.400％ 3年固定 年0.750％ 年2.450％ 5年固定 年1.100％ 年2.800％ 10年固定 年1.400％ 年3.100％ 変動金利型 適用金利 店頭表示金利 変動金利型 年1.325％ となっています。 これらを考えると、住信SBIの方がメリットが高いと思われます。 (2). 一般にどこがいいか？ 三井ホームローンという会社を間に挟んで、本当に何か条件が良くなっているのか、それとも自分で申し込んだ条件に対し逆に何か利ざやを抜いているのか、確認するには自分で申し込んで見ることが手っ取り早いでしょう。 保証料などを加味した実質金利だけで比較した場合、比較的融資条件がいいといわれている銀行のランキングは下記になります。 1位 新生銀行 0.980 1.500 2.300 2位 住信ＳＢＩネット銀行 0.865 0.710 3位 東京スター銀行 2.400 3.000 4位 フラット３５／楽天銀行 5位 イオン銀行 6位 ソニー銀行 1.121 1.394 2.234 7位 三菱東京ＵＦＪ銀行 1.075 1.350 3.350 8位 三井住友銀行 0.975 9位 りそな銀行 10位 みずほ銀行 11位 三菱ＵＦＪ信託銀行 12位 みずほ信託銀行 とりあえず、並行して例えば新生とか住信SBIネット銀とかに自分で申し込みをしてみてはいかがですか。 これで、自分で電話した住信SBIネット銀のローン金利が、三井ホーム経由の住信SBIの金利より安かったら、途中で利ざやを抜かれていることになりますよね。