前回の回答にあったローダウンも間違いではありませんがローダウンと一言で言ってもたくさんのやり方があり回転すれば全てローダウンです。 難度で分ければ肘曲げをするタイプは最上級の難易度です。まぁ日本では出来てると思ってる人はいますがPBAのトミー・ジョーンズや、マイケル・フェーガン、その他アメリカの上級レベルで出来てる日本人はほとんどいないです。 肘曲げは回転は増しますがスピードを出すのが技術的に非常に困難になります。肘曲げローダウンの日本人はほとんどの人が球速が遅くてコントロールにも難があります。 つまりそれくらい難しい技術ということです。技術だけでなくドリルやサムの調整が出来てなかったらほぼ１００％無理ですしね。 肘曲げなしで手首のアクションで回転を与えるタイプのほうが海外では主流です。 こちらはスピードが出しやすくコントロールも安定する傾向にあります。投げる人にもよりますが・・・肘曲げよりも若干回転数(ほんのわずかですが)は減ります。 他にも肘も使わないし手首のアクションも使わないで高回転投げる人もいますし・・・人により色々です。 質問者さんはあまりボウリングに詳しくなさそうなのでちゃんと基礎的なことを勉強するか優秀なボウラーに教えてもらう事をおすすめします。ローダウンを教わるというより基礎的なことです。 質問のリリース時について言えば方向は斜め上が適切な表現だと思います。 リリースまでのスイングはボールに前進する(スピード)エネルギーを与えるものです。リリース時の振りは回転を与えるためのものです。 単純な話、その場でボールを持って頂いて完全に前方へ力を加えるのと、真上に力を加えるのではどちらが回転するかと言えば当然真上のほうが回転します。 つまり強い回転を与えるにはサムが抜け始めてから上方向へフィンガーで力を加える必要があります。 もっと単純に言うとフィンガーはボールに前進運動を与えるものではなく回転を与えるものです。 そう考えると腕の振り方などは答えが決まっています。 また高回転系のリリースではフィンガーのピッチに注意が必要です。 根本的にオールドなリリースとは別物ですので各々でバランスを考える必要があります。 スパンが４インチ前後ならフィンガーのピッチをあまりフォワードに入れるのはおすすめしません。 使用するグリップにピッチがあるのかないのか(セミなのかパワーなのか)や、フィンガーをどれくらい深く入れるかでピッチの取り方は変わります。もしパワーでもセミのようにフィンガーを深く入れる場合は例外なくリバース側にしたほうがいいと思います。 高回転の場合フィンガーの抜け方も大事になります。ただ強くひっかかればいいというわけであはりません。 多分今の段階でこの意味はわからないと思いますが・・・ 私も手首のみのローダウンですが経験上、高度な投球をするには確実にドリルのバランスやサムの調整を考える必要があります。 アメリカを例にすると本場のアメリカでは優秀なドリラーやインストラクターが山ほどいます。最新の投球技術にも精通している人が多いですが日本では遅れに遅れてるのが現状です。 投げる人自身が日本ではドリルや調整を知らなすぎるし、重要度を理解していません。 http://www.youtube.com/watch?v=O9Hcv73N7kA&feature=related 上の動画はアメリカの一流選手です。 特に最初と２番目と最後の選手はローダウンの有名選手です。誰一人肘は曲げてません。全員一流ですが特に最後の選手は世界でもトップレベルのボウラーです。 ちなみに彼らのフォームを見てもらうと右肩を下げて地面に近い位置でリリースしてるのがわかると思いますが、とても意味のあることです。実際に試してもらうと若干窮屈に感じる可能性もあるのですが腕の振りが自然と制限されます。 肩が平行で足を曲げて体勢を落とすフォームでは腕の振りの自由度は高いのですが足ではなく右肩を下げると腕の自由度が制限されてリリース時に腕を手前に(体側)引っ張りたくなります。 これが回転を与えるのに非常に良い影響を与えます。 つまり自然とリリースまでのスイングで加速、リリース時の腕の振りは回転、という明確な作業になるわけです。 腕を必要以上にあまり前に出しすぎるとフィンガーでも前進運動を加えてしまい回転は減少します。 動画の一流選手を見ればわかりますがリリース時は腕の振りが一段と速くなります。サムが抜け始めてからフィンガーで強烈に回転を加えるためです。そのための力の方向性は斜め上くらいが良いと思いますし、右肩を下げれば自然とそうなる可能性が高いです。 まずは何よりもドリルや調整について真剣に学んでみることをすすめます。 少し補足しますが フィンガーで回転を与えますがフィンガー自体に力を入れるわけではなくサムの抜けが完璧ならあとは何も考えなくても回転はかかります。