(1) TOEICと英検の違い どこまでご存知か分からないので答えにくいですが、簡単にそれぞれの特長をまとめてみます。 [TOEIC（トーイック）] TOEICは、Test Of English for International Communicationの略で、国際コミュニケーション英語能力テストと訳されます。アメリカのETSという機関で作られています。聞き取りと読解が半分ずつ、合計200問あり、これを２時間で解きます。すべて選択問題（マークシート）です。結果は、5点から990点までで評価されます。問題形式が少し変わりましたが、基本的にずっと同じレベルのテストなので、「TOEIC ○○点」と言えば、その人のだいたいの英語力が分かります。 [英検] 英検は、実用英語技能検定のことで、日本で作られた検定のため、TOEICと異なり、主に日本でしか受験できません。級別に分かれていて、上から順に、１級、準１級、２級、準２級、３級、４級、５級となっています。すべてに筆記とリスニングがあります。３級からは、その他に面接試験が加わります。基本的に４択のマークシートでの問題ですが、１級と、準１級のみ、作文問題があります。また、５級は中一レベル、４級は中二レベル…などと言われることがありますが、２級までは、６割以上正解していれば合格できるので、実際は、たとえば４級が受かったからと言ってそのレベルのことがすべて分かるというわけではないと思います。また、問題形式などが変わることがあるため、10年前にある級を合格するのに必要な能力と、今同じ級に合格するのに必要な能力は大きく違ってしまいます。 (2) TOEICは級とかあるのか 上記のように、級はなく、点数で評価されます。 (3) 将来的にどっちの方がもってるといいか 英語に関する試験は、英検とTOEICだけではなく、国連英検もあれば、TOEFL（トーフル）やIELTS（アイエルツ）もあるし、通訳に関する資格や観光に関する資格もあります。どれだといいということではなく、自分が通訳になるのであれば、通訳に関する資格が必要かもしれませんし、北米に留学するのであればTOEFLのスコアを求められるかもしれません。 英語の資格に限らず、どちらかがいいということはなく、答えることはできません（「○○するには、どちらのほうが有効か」などのような具体的な質問なら答えやすいですが）。 とはいえ、傾向としては、日本では、TOEICが企業の採用や昇進の際の基準などとして使われることが多いようです。ただ、これも、もしmako0731_cfmさんが、留学することになり英検の級が必要になったら、英検のほうがよかったとなってしまいますよね。mako0731_cfmさんの将来は、本人にも、もちろん私にも分かりません。取れるものは取っとけ、という考え方もありだと思いますし、英語は英語としてどんどん実力を付けておいて、必要になったら必要になった資格を取ればいいくらいに考えておいてもいいと思います。