自分の家と親類数件分の
コメを作ってます
「高いコメ無理して食え」とは言いません
農協や問屋などへの卸売り売価が
=米農家への売上でもございません
去年の単価ベース(値上がり前)と
比べて市場価格が約2倍!となってます
が農協への売り渡し売価は去年の倍には
なっておりません
農協の買い取り価格は上がっては
居ますが前年比1.3倍もないのではないで
しょうか(最終的な単価調整はあります)
ブランド品種でも1.4倍程だった記憶です
米農家の立場で申し上げると
「売価倍だから農家の売上倍やろ」と
実態も知らず無知を晒すような発言は
控えて頂きたいなと思います
自分自身は身内が食べる分作っている
だけですので他の人が食うに困ろうが
知った事ではないのですが
「皆の食べる米を面倒みてやらないと」
と事業拡大しつつ借金を重ねて大型農機
を導入しながら「食への責任感」を持って
米作りに励む若い担い手の心が痛むのが
見ていられません
今後米生産量が増える事はありません
作ってみたら豊作だった
というのがある程度の増えるは
あるかもしれません
企業主体での農業参入という与太話も
ございますが消費者の皆様が望む
スーパーでの売価が実現するようなら
企業視点採算性の問題で米生産から
手を引かざるを得ません
政治的な施策(補助金や統制米の復活)
が無い限り実現不可能なのです
農家は恵まれているというご意見
ございますがなぜ離農していく
農家が多いのか説明してみて下さい
税制優遇なんかされてませんよ
農地の固定資産税がーというのなら
農地同士で固定資産税比較すべきです
宅地固定資産税は
農家住宅が立ってる農地も
宅地同様の評価額と税率でございます
むしろ農家住宅は売り渡しも賃貸も
出来ませんので一般の不動産価値
より低いです
売れない貸せないから住み続けるか
取り壊すかの2択の資産です
農地は不動産価値が低いので
税金が安いだけです
なにも優遇措置があるわけでもない
農地相続についても納税猶予という
措置により相続税の納税をしなくてよい
という誤解を産んでいます
納税猶予期間に税務署は納税猶予の
対象となってる農地の相続税を請求
しない措置です
条件はザックリ言うと「相続した農地は
相続人が死ぬまで耕作しつづけなければ
ならない」です
相続した本人ではなくても手続きを踏めば
耕作してくれる人に貸し出す事は可能です
これで猶予期間(本人死ぬまで)は
相続を払わなくてよくなるんですが
途中で「やっぱ農業続けるの無理」って
なると元々の支払いしないといけない
相続税+相続した年からの金利分
(20年くらいで相続税×2倍の金額くらい)
を納税しないといけない仕組みです
そんなリスクを背負いながら次代の担い手
は頑張ってますので
リスペクトは必要ありませんが
無知からくる妄想を吐き出すのは
お控え下さいませ
モチベ下げる事に繋がるので
長々とすいません