結論から言うと、「Because ~, so ~」という組み合わせは基本的には避けるのが望ましいです。
理由を表す because と、その結果を表す so を同時に使うと意味が重複し、「理由」と「結果」を二重で導入してしまうため、標準的な(文法的に正しいとされる)英語表現では冗長とみなされることが多いからです。
正しい用法のポイント
1. Because を使う場合
• because で理由を導入し、そのあとに結果を述べる。
• 例)
• Because it was raining, I stayed home.
• (雨が降っていたので家にいました)
• I stayed home because it was raining.
• (雨が降っていたので家にいました)
2. So を使う場合
• 原因(状況)を述べてから、so で結果を導く。
• 例)
• It was raining, so I stayed home.
• (雨が降っていたので家にいました)
• He was very hungry, so he ate two hamburgers.
• (とてもおなかがすいていたので、ハンバーガーを2つ食べた)
「Because ~, so ~」はなぜ避けられるか?
• 「Because ~」でもすでに理由を表しており、そこに「so ~」でさらに結果を重ねると、「理由・原因」→「結果」を二重に表す形になってしまいます。
• 英語の文法指導書や学校英語では、たいてい「Because ~, so ~ は誤用」として紹介される場合が多いです(厳密に言えば口語では耳にすることもありますが、正式な文書やスピーチでは冗長として避けられます)。
例文
避けたい文(冗長・非標準)
•  Because it was raining, so I stayed home.
望ましい文(どちらか一方を使う)
1. Because でつなぐ場合
•  Because it was raining, I stayed home.
•  I stayed home because it was raining.
2. So でつなぐ場合
•  It was raining, so I stayed home.
まとめ
• 理由を表す接続詞:because
• 結果を表す接続詞:so
「Because ~, so ~」は、理由と結果をそれぞれ表す表現を重ね使いしてしまうため、意味の重複・冗長とみなされ、標準的な英語表現としては使わないようにするのが基本です。日常会話で耳にすることはあるかもしれませんが、正しく・わかりやすく伝えるためには、どちらか一方だけを使って構文を組み立てるようにしましょう。
追記
結論から言うと、「The ground was wet because it was raining, so I stayed home.」という文は、問題なく使えます。
ポイント
• 「Because…, so…」が同じ内容を理由→結果として二重に言ってしまう形(例:Because it was raining, so I stayed home)は冗長とみなされがちです。
• しかし、この例文では「because」は「The ground was wet(地面が濡れていた)」という事実の理由を説明しており、「so」はその事実を受けて行動した結果を述べています。
• つまり、「because」と「so」が同じ事柄に対して理由と結果を重ねているわけではなく、それぞれ文中で異なる役割を果たしているので問題ありません。
文の構造
The ground was wet because it was raining, so I stayed home.
1. The ground was wet (主要節)
2. because it was raining (なぜ濡れていたのかを説明する副詞節)
3. so I stayed home (主節を受けての結論・結果)
• 「The ground was wet because it was raining」は“地面が濡れていた”という事実と、その理由“雨が降っていたから”をまとめた部分です。
• 「so I stayed home」は、「地面が濡れていた(=雨が降っていたことを示す)」という状況から導かれる行動として「家にいた」という結果を述べています。
もし、まったく同じ状況を「Because…, so…」の形で書こうとすると、
•  Because it was raining, so I stayed home.
のようになり、これは英語学習では一般的に冗長な用法として避けるよう指導されます(カジュアルな口語で耳にする可能性はありますが、文法書的には推奨されません)。
まとめ
• 「because」 は主に「理由・原因」を示し、
• 「so」 は主に「結果・結論」を示します。
今回の文では「because」は副詞節(地面が濡れていた理由)を示し、「so」が「家にいた結果」を導いているため、同じ原因結果を二重に表しているわけではありません。よって、
The ground was wet because it was raining, so I stayed home.
は自然な表現として問題なく使用できます。