思いません。
なぜなら、仮に過去の就職氷河期と同レベルの就職難の時代が5年10年と続いたとして…
今と昔では圧倒的に違うものがあります。
それはネットの普及、特にSNSやYoutubeなど情報取得ツールです。
昔は就職が出来なかっただけで、ハロワや求人誌の情報しかなく、どのような業界業種が将来性があるか、手に職を持てるか、またスキルアップの方法など情報に溢れています。
一時的に非正規仕事をする事はあっても、
今の若い人でまともな人はそういった有益なネット情報から自ら考えて、役立つ資格を取得するなり、実務経験を積むなりし、非正規→零細企業→中堅企業と転職し給料や待遇を上げる術を知っています。
(または起業したりね。)
そりゃ、一流上場企業の総合職まで就けなくても、今は20代中途採用で経験者なら地方の中堅企業レベルであれば年収400万や500万程度なら普通にいますし、自分の中の社会の立ち位置というか、足りないものを分かっているので合理的な判断で人生選択出来ますからね。
就職氷河期時代の方はそうした情報に触れる機会がほぼなかった事から、自分がこのままフリーターを続けたら将来どうなるか、今なにをすべきかが全く分からず、漠然とただ楽な仕事を選択し、非正規職を何年か続けたらそのうち明るい未来がやってくると本気で信じて働くしかなかったのでしょう。
そしてなんのスキルも身に付かないような単純仕事を10年20年と続けた結果、生まれたのが今問題となっている就職氷河期世代です。
目ぼしい資格も経験もない40代の中年をまともな企業が採用するメリットがなにもありません。それなら新卒や若い人を採用した方が企業からすればメリットです。
よく中年世代の方が社会経験が豊富だから若い人より中年雇うべき云々と言う方がいますが、それはしっかり努力してきた(スキルを得たり)人に言えるものであって、
ただ非正規を転々としスキル無しの中年には該当しません。
仲間意識とか言っちゃってる時点で古いんですよ。
そりゃ落ちぶれた者同士で非正規という籠の中でワイワイ働くのは楽しいでしょうけど、今はそんな時代ではありません。
若い人は見た目より、実はしっかり将来考えてますよ。
スタバとかマックとかで勉強している若い人(学生以外で)を見たことはあると思いますが、氷河期世代で目に見えて分かるくらいに、勉強していた人は今ほど多くなかったんじゃないですか。
今の若い人が勉強したりスキルアップに努力している期間に、氷河期世代はその時間を勉強に充てずに、毎日非正規のバイトや派遣で小銭を稼ぐ事に集中してた。
その違いだと思います。
つまり、再度就職難の時代がきたとしても、
今の若い学生なんかは冷静に物事を判断するでしょうし、間違ってもスキルの身に付かないような非正規職を何年も続けたりしませんからね。