私自身、育児を行ってきて特に大切だと感じたのは主に以下の2つでした。
1 【子供の良くない部分をスルーし、良い部分を褒める】
子供は、自身の行動と親からのリアクションによって、人格をつくりあげていくと思います。
注意ばかりをすると、子供の中の自己像に《自分は人から叱られてばかりな人間だ》といったものができあがり、無意識に、その自己像どおりに行動をはじめ、人から叱られるような行動をしてしまいがちになってしまいます。
※子供が消極的なタイプの場合は萎縮するほうに向かう場合もあります
それで、できている部分だけを褒めて、良くない部分の大部分をスルーしていくことで『私は人から歓迎される人間だ』『私は褒められる人間だ』といった自己像がみにつき、子供は無意識に、人から歓迎される or 褒められるようなやり方でコミュニケーションをとるようになっていきますね。
(人のお手伝いを進んでしたり、優しい言葉づかいをしたり、小さい子の面倒をみたり)
ほかには、朝起きたときや子供が家に帰ってきた時、「めちゃくちゃ嬉しそうに名前を呼んでハグをしてあげる」というのも効果的で、上記のような、人から歓迎される自己像が身についていくと思います。
※人に明らかに迷惑をかける行為をしたときは、叱ってあげることが大切だと思います。
また、今回のような方法をやっていると、叱ったときの効果は大きくなります。
2 【子供と同じものに関心を持ち、一緒に楽しい時間をもつ】
子供と同じものに関心をもって、一緒に楽しい時間をもつことに集中すると、良い結果は自然とついてくる可能性が高いです。
というのも、子供は自分の世界観の外側にいる人(自分の関心ごとに関心をもたない人)の言葉をあまり聞きたくありません。
逆に、自分の世界観の中にいる人(自分の関心ごとに関心をもってくれる人)の言葉をよく聞くようになります。
そのため、子供の関心ごとに一緒に関心をもって楽しい時間をもつことに集中さえできれば、育児全体がうまくいくほどの影響があります。
※子供の関心ごとはyoutubeなども含めていて、子供と楽しく内容を語り合えるぐらいまで関心をもって一緒に見る時間をつくります。
また、親から共感された経験は、他の人間にたいする共感力になり、また社会性までも大きく引き上げますね。
主に、この2つは、育児を研究してきた上で、育児の核といえるほどに大きな要素だったと思います。
ちなみに、トラブルの際には、自分の感情をスルーするようにつとめ「子供のためにどう関わると最善か?」と心の中で言葉にして冷静さを保ち、自然と出てきた行動がもっとも良かったと思います。
これは感情から一拍置くのによく、あらゆる場面で使える優秀な方法だったと思います。
やはりふと湧き出てくる感情をもとにした行動は質が良くなく、結果も良くないので、まずははじめの感情をスルーして、より良い行動を模索することで良い結果がでるように思います。
私の娘は自閉症で軽度知的障害で、当初、激しい気性と癇癪を持っていたのですが、上記のことを実践していたら、7歳時点では、すでに癇癪を起こさなくなり、人に優しく、おそらく一般以上に社会性のある子供に育ってくれたと思います。