銀幕スターとしては比較にならないくらい小林旭さんの方が上です。 石原裕次郎さんと小林旭さんが、戦後、他社に遅れて製作を再開して低迷していた日活をトップクラスの映画会社に推し上げた二大スターで、当時の日活内でこのお二人に並ぶ動員力のスターはいませんでしたから。 そのお二人に、赤木圭一郎さん、和田浩二さんさんを加えた4人を「日活ダイヤモンドライン」と称して売り出し、続いて「ダンプガイ」こと二谷英明さんと、小林旭さんのライバル役「エースのジョー」でお馴染みだった宍戸錠さんが続き、このあたりまでが日活全盛期を支えるスターになるはずでしたが、ご存じのとおり赤木圭一郎さんは夭折。 https://www.nikkatsu.com/dig/feautures/features_01.html 吉永小百合さん、渡哲也さん、高橋英樹さんあたりは、その次の時代の日活を支えるべく期待された新人で、それなりに活躍されていましたが、時すでに遅く、映画館入場者が激減する「映画斜陽期」になって日活は一般映画製作を止める流れになりましたから、これらの世代の方々は、映画業界で裕次郎さんや旭さんクラスになり切らない段階で他社に移籍されたりフリーになられた方々です。 その後、英樹さんもテレビなどを中心に人気になりますが、銀幕スターとしては、上の世代のスターに比べるとちょっと印象が弱いです。