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美味しいものは、食べ物でも飲み物でも発酵したり、熟成したりしてるものが多いです。もちろん新鮮であるが故に美味しいものもありますけどね。 僕はワインが好きではその中でも特に貴腐ワインと呼ばれる極甘口のワインが好きです。これは完熟してブドウの上にボトリトゥス菌がついて果実が腐食して中の成分が変質し、水分が少なくなったブドウを収穫してそれに対してアルコール発酵をかけることで作られるワインなんですが、これは本当に人類が作り出した味の極地の一つだと思います。 ほとばしるゴールドの色、パイナップル、アプリコット、ピーチ、アカシアなどのフルーツと花の入り混じったエキゾチックな香り、口に含むと蜂蜜の甘さの中から純粋さだけを取り出したような透き通った甘み、その中に隠された豊富な酸があり、それが高いアルコールと混じって口の中で爆発します。口の中で香りは変化し、アーモンドのような香りにブリオッシュのような香ばしい香り、そして残り香にチョコレートのような甘く深い香りが加わります。 これらは全て発酵というプロセスが産んだ奇跡の味わいで、これを知ってしまうと、人工的な味の奥行きが如何に軽薄で浅いかが良く分かるようになります。大人になるとこういった素晴らしい経験をすることも出てくるので、だから大人になればなるほど発酵を経た食品に対する情熱が出てくるのかなと思います。 この貴腐ワイン、頂点はシャトーディケムというフランスのソーテルヌ地方のワインだと思っていますが、同じくフランス産の青かびチーズであるロックフォールチーズとこれまた素晴らしいマリアージュを披露します。ロックフォールチーズももちろん発酵食品です。日本語には醍醐味という言葉があり、物事を突き詰めた先にある本当に価値ある到達点を表す時に使われますが、実はこの醍醐とは乳製品を発酵させ現代のチーズのようなものであった可能性が高いそうです。新鮮な牛乳は確かにそれだけで美味しいいですが、発酵チーズはそれとはまた別の世界です。 発酵食品としては他にも漬物、キムチ、納豆、味噌、醤油、日本酒、ビール、ウィスキーなど、嗜好品の多くがなんらかの発酵を伴っていますね。

どのような飲み物を念頭に置いての質問ですか?