ヒメダルマの〈つぶさに語っていただきたい〉新年に海外小説愛する人への質問 あなたが最近読了または愛読中の外国の小説・詩について、良かったらつぶさに語っていただきませんか。

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皆さん、ありがとうございました。

お礼日時:1/9 10:11

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ストウ夫人著『アンクルトムの小屋』 同著は私が小学生の頃に少年少女向けの自由訳で何回も読みました。今回の年末年始で時間が取れましたので、大橋吉之輔先生の訳で読んでみました。 二十二章でトムとエヴァの会話「あたし、あそこへ行くわ! あの輝かしい精霊のあるところへよ、…」 エヴァはこの書では最も気高くて美しい女性です。その彼女がこの世の人でなくなります。なんて悲しい事でしょう。 トムもいずれは南部に売られて苦しい最期を遂げます。 この書はまもなく当時のアメリカに大きな感動を与えて、南北戦争のトリガーになりました。リンカーン大統領がストウ夫人に「あなたがこんな大きな戦いのきっかけになった方ですか!」と激賞しました。 文学が世界史に大きな足跡を与えた例は空前絶後でしょう。 ストウ夫人は世界に向けて「私は神のお言葉を代筆したに過ぎない」と、きっぱりと述べておられました。 心から感動する人間の姿です。 もっとも本書は文学的な評価は高くないです。「センチメンタル過ぎる」というような批判が多いです。 しかし私はそう思いません。文学は人間のリアルを探求するばかりが能ではないでしょう。人間や社会の良心に訴えるには如何なる表現でも構わないでしょう。 私は本書を手許に置きます。本書に出会った私は幸運でした。

ありがとうございます。 日本でも『アンクルトムの小屋』は児童書しか見ないですね。私は一昨年小学館の少年少女世界の名作で読みました。 挿絵を含め、内容は感動的なものでした。おそらくアメリカ国内では黒人擁護と取られて特に南部の人には受け入れにくかったんだと思います。 フィクションであっても、人間本来の人を愛し信頼する不動の姿は読んだ人の胸に焼き付くでしょう。 人種問題を告発する作家は勇気があると思います。タブーに切り込むからです。この書があったから、南北戦争に勝利した北部の人々が黒人を暖かく受け入れたわけでもなければ、敗北した南部で差別がなくなったわけではなかったけれど、被差別者である黒人奴隷へも人道的な目を注いだ数少ないアメリカの小説を読んで、ストウ夫人のした仕事が形を変え、南部人の良心へ訴え続けていることは確かだと思います。

『初秋』と聞いては黙っていられません。 スペンサーものは全部読んでいますが、『初秋』はロバート・B・パーカーの最高傑作だと思っています。そして、これはミステリーではなく、教養小説だとも。 邦訳が出て間もなくどこかの県の高校入試(国語)にこれが採用されました。私はひそかに快哉を叫んだものです。洒落た先生もいるもんだ、わかるやつにはわかるってね。ただ、続編の『晩秋』は平凡でした。しかたありません。本編が傑作過ぎたのです。 ご尊敬申し上げるtet********さまとも趣味が一致して、嬉しくなってついしゃしゃり出ました。お許しください。 年末に読んだのはゾラの『制作』と、そのポジたるジャン・ルノワール『わが父ルノワール』です。

ご回答ありがとうございます。 きっとさきのtetさんも読んでくださるでしょう。 同じ作品を読んでいるとわかったら嬉しいものですね。 私のおかしな投稿については、気にしないでくださいませ。 前回敷居が高そうで読むとそうでもないお正月向けの小説を教えて下さいと質問して、返信をやり取りしていた続きです。 私は少ししか読めないし検索も苦手なので、時々こうして読書の師匠の本棚を教えていただくのを楽しみにしております。99回も返信して、質問の波状攻撃などと言われつつ!昨年は二酔人傑作問答をかわしました!それも100回近かったです。 tetさんは昨年から読書のカテゴリマスターです。これまでもたびたび月桂冠を贈って来ました!もちろん妄想のです!あの方に聞いてみたいことがあれば、私の返信欄を通して、どうぞ!