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LEDランプって、もしかして蛍光灯や白熱電球に比べて、眩しくて眼の健康は考慮されてないのが一般でしょうか?

回答(1件)

LEDランプは蛍光灯や白熱電球に比べて、省エネかつ寿命が長いという利点があり、近年では多くの場所で採用されています。ただ一方で、「眩しく感じる」「眼への影響が心配」といった声があるのも事実です。実際のところ、LEDが他の光源に比べて眼に悪いのかというと、必ずしもそうとは限りませんが、いくつか注意点があります。 1. 眩しさ(グレア)の要因 LEDは指向性(ある方向に集中的に光を放つ性質)が強いことから、同じ明るさでも光が一点に集中しやすく、場合によっては蛍光灯や白熱電球に比べて「眩しい」と感じやすい傾向があります。また、近年のLED照明は高出力化が進み、コンパクトな発光部で強い光を出せるため、正面から見ると強い光源が直接視界に入ってしまい眩しさを感じやすいことがあります。 対策の例: • グレアを抑える拡散カバーやルーバーが付いた照明器具を選ぶ • 光源が直接目に入らないよう、間接照明やカバー付きのランプを使う • 眩しさを感じやすい方は、照度を下げたり色温度の低い製品を検討する 2. ブルーライトの問題 LEDのスペクトル(光の波長分布)にはブルーライト(青色成分)が多く含まれているとされます。ブルーライトは生体リズムの調整に大きく関わる一方、過度に浴びすぎると眼精疲労や睡眠障害を引き起こしやすいとも言われています。ただし、日中の屋外光にも多量の青色成分が含まれており、LEDだけが特別に危険というわけではありません。 対策の例: • 長時間、至近距離で光源を直視しない • 眼鏡やスマホなどにブルーライトカット機能を導入する • 色温度が高すぎない(4000K以下など)LED照明を選ぶ 3. フリッカー(ちらつき) 初期のLED電球や、安価な製品の中には電源回路の設計上、フリッカー(高速のちらつき)が大きい製品もありました。人間の視覚は高速ちらつきを直接“ちらつき”としては感知できない場合でも、目や脳に負荷をかけやすく、眼精疲労や頭痛の原因になる可能性があります。 最近ではフリッカー対策が進み、多くのメーカーでフリッカーレス(もしくは低フリッカー)を謳うLED照明が増えています。 対策の例: • 低フリッカー設計やフリッカーレスをうたう製品を選ぶ • スマートフォンのカメラをかざして、画面が極端に明滅しないか(しま模様が激しく出ないか)を目安にする 4. 正しく選べばLEDは必ずしも“眼に悪い”わけではない LED自体が蛍光灯や白熱電球に比べて“一般的に眼に悪い”というより、設計や使用環境によって快適性が大きく左右されるのが実情です。 たとえば、部屋の広さ・使い方に合った明るさ・演色性(色の見え方)・色温度(電球色~昼白色)を考慮し、光源が直接目に入らないよう器具のデザインを選ぶなど工夫をすれば、LEDであっても快適で目に優しい照明環境を作れます。逆に、十分なカバーや拡散がされておらず、必要以上に光が強かったりフリッカーの大きいLEDを使うと“眩しい”や“疲れる”と感じる原因になります。 まとめ • LEDランプが必ずしも蛍光灯や白熱電球に比べて眼に悪いわけではありません。 • ただし、指向性が強い・ブルーライト成分・フリッカーなどの特性があるため、設計や製品選び、使い方によっては「眩しい」「眼が疲れる」といった不快感につながりやすいのも事実です。 • 現在のLED照明は改良が進んでおり、グレアを抑える機能やフリッカーレス、色温度や演色性を重視した製品も多数登場しています。 • もしLEDの眩しさや眼精疲労が気になる場合は、照明器具を間接照明にしてみる・カバー付きのランプを選ぶ・色温度を下げる・フリッカーレス製品を選ぶなどの工夫をすることで、眼に優しい環境を整えることができます。 LEDは目に悪いという「一般論」よりも、「どんなLED製品をどんな使い方で使うか」が重要です。適切に選び、環境を整えれば、LED照明でも快適かつ健康的な視環境を保つことができます。

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